無垢フローリングの隙間が気になる?その原因と対策
無垢フローリングは、生きた自然の木だからこその調湿効果や足触りの良さ、暖かみが魅力です。しかしその一方でフローリングの間に隙間ができることがあります。
「せっかくの無垢フローリングなのに、隙間が気になる…」「どうにかして目立たなくできない?」そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、無垢フローリングの隙間を目立たなくする方法や、そもそも隙間が開きにくくする工夫についてご紹介します!
目次
無垢フローリングに隙間ができる理由
そもそもなぜ無垢フローリングには隙間ができるのか?まず隙間ができる仕組みを理解していきましょう!
無垢材が「生きている」ってどういうこと?
無垢フローリングに限らず、無垢材は自然の木から切り出して作られたものです。そのため木が本来持つ特性をそのまま保ち、呼吸をしています。
木の呼吸とは、湿度に応じて水分を吸収・放出することです。これにより、室内の湿度を一定に保つ働きをしてくれます。
冬は乾燥を和らげる
夏は湿気を吸収する
といった形で、自然の力で快適な空間を作ってくれます。
無垢フローリングは伸縮を繰り返す
この調湿作用により、無垢フローリングは季節によって伸び縮みします。
夏(湿度が高い) → 水分を吸収して膨張
冬(湿度が低い) → 乾燥して収縮
そのため、フローリングの隙間の大きさも日々変化します。
無垢フローリングに隙間ができるとどうなる?
無垢フローリングの隙間ができる仕組みがわかったところで、実際にどのような影響があるのか具体的に見ていきましょう!
見た目が気になる
フローリング同士の隙間が空きすぎると、床の表面が均一に見えなくなり気になることがあります。特に冬場は乾燥によって隙間が広がりやすく、場合によってはフローリングの隙間が目立ってしまうことも。
ゴミや埃が入りやすい
隙間が空くことで、ゴミやホコリがたまりやすくなるのも気になるポイント。隙間が縮むことで中に入ったホコリが表面に出てきますが、どうしても気になる場合はこまめなお掃除が必要です。
無垢フローリングのお掃除について注意事項はこちらのコラムをご覧ください⇩
きしみが気になる
隙間が広がると、その方向に木材が動きやすくなります。特にフローリングの板同士がこすれ合うと摩擦が生じ、軋みの原因になることも。
隙間を防ぐ・目立たなくする方法
施工時のポイント
無垢フローリングを施工する際は、木の膨張・収縮を考慮し、適切な隙間を確保して施工しましょう。また、専用のスペーサーを活用すると均一な間隔を保てるので便利です。
また、施工前に無垢フローリングを設置する部屋の温度や湿度に馴染ませておくと、施工後の変形を抑えやすくなります。数日間、室内に置いて環境に適応させてから施工するのがおすすめです。
施工方法についてはこちらのコラムをご覧ください⇩
日常のお手入れ
施工後も、室内の温度や湿度を一定に保つことで、無垢フローリングの伸縮を抑え、隙間ができにくくなります。特に乾燥しやすい冬場は加湿を意識し、湿度が高くなる夏場は適度な換気を心がけましょう。
家具やラグの配置にも注意
無垢フローリングの上にラグやカーペットを敷く場合は、定期的に位置を変えるのがおすすめです。これにより、湿気が一部にこもるのを防ぎ、フローリングの膨張・収縮による隙間の発生を抑えられます。特に厚手のラグやカーペットは湿気がこもりやすいため、こまめな換気や乾燥も意識しましょう。
DIYで埋める
どうしても隙間が気になる場合は、パテ埋めという方法もあります。ただし、無垢フローリングは湿度や温度の変化によって膨張・収縮するため、パテを埋めても時間とともに再び隙間が生じる可能性があります。そのため、恒久的な解決策にはならない点に注意が必要です。
最後に
いかがでしたでしょうか?無垢フローリングの隙間について、目立たなくする方法や、そもそも隙間が開きにくくなる工夫をご紹介しました。ぜひ参考にしていただけると幸いです。
こちらのyoutube動画もチェックしてみてください⇩
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