リフォームで無垢フローリングを使う際の注意点
床を無垢フローリングにリフォームすることで、毎日の生活により温もりを感じられるような空間をつくることができます。合板フローリングでは、決して味わうことのできない感覚なので、思わずショールームで一目惚れしてしまった方もいるのではないでしょうか?しかし、無垢フローリングは高価なため「リフォームで失敗してしまったら・・・」と、正直不安な方も多いです。今回は、無垢フローリングでリフォームする際の注意点についてご紹介いたします。
目次
無垢フローリングのメリットとデメリット
無垢フローリングは、一度体感すれば誰もがその温もりと質感に感動するものですが、実際に自宅のリフォームに使用する際には、メリットとデメリットについても把握しておきましょう。
メリット:木の温もりを感じられる
木材本来の質感や温かみを感じることができます。また経年変化により、色合いが変化していき味わいのある床になっていきます。
調湿作用もあり、木材が室内の湿度を調節してくれる効果もあります。
デメリット:傷がつきやすく水に弱い
無垢材は、非常に柔らかい性質があります。そのため物を落としたり、家具を引きずったりしてしまうと傷が付きます。また、飲み物をこぼして放置してしまうとすぐにシミになってしまいます。
施工時のような綺麗な状態を保つためには、こまめなお手入れが必要不可欠です。あまり神経質にならずに、傷なども風合いとして感じることも楽しみの一つです。
↑こちらは弊社ショールームの床です。土足で使用しているため傷部分が黒ずんでいます。
リフォームする時の知っておきたい注意点4つ
いざ施工をする際に、失敗しないために知っておきたいポイントについてまとめました。リフォームを成功させるためには、施主様がある程度の知識をつけ、業者に要望を伝えてしっかりと相談・納得してから進めましょう。
- ① 水回りの施工は慎重に?!
- ② 日焼けはつきもの
- ③ 無塗装品は塗装しよう
- ④ 防湿シートを貼る
では、これらについて1つずつご紹介していきます。
① 水回りの施工は慎重に?!
トイレ、脱衣所、キッチンといった水回りは、無垢フローリングは注意が必要です。全ての床を無垢フローリングにすると、おうち全体の雰囲気や見た目は、非常に高級感があり素晴らしい物です。しかし、無垢材は水に弱いため、染み込んだ跡が気になってしまうかもしれません。
キッチンに関しては、どなたでも迷われるポイントです。リビングから床が続いているため、キッチンの床だけ合板フローリングにすると質感や見た目が変わってしまうためです。無垢フローリングでも、大きめのキッチンマットなどを敷くことで対処できます。※濡れたマットは放置しない!
キッチンの床はある程度汚れても、気にしないと割り切ることも大切です。
面倒だなと感じる方は、耐水性の高いクッションフロアなどが無難でしょう。
② 日焼けはつきもの
無垢材は、日焼けしやすいためラグやカーペットを敷いたままにすると、そこだけ色が変わってしまいます。カーテンやオーニングで日除けし、定期的にカーペットを動かすといった対策をしましょう。
また再塗装の頻度を上げることで、日焼け予防にもなります。塗装は家具を動かしたり、養生をするため意外に面倒ですが、こまめに塗装をすることで無垢材自体の劣化が遅くなります。塗装のタイミングを年間スケジュールに入れてしまっても良いですね。
③ 塗装品は塗装しよう
無垢材は、塗装品と無塗装品があります。無塗装品というのは、塗装がされていない無垢材ということです。木材は仕上げ材として使用する場合、ほとんどの場合で塗装されている物を使用します。
無塗装品は、汚れも傷もさらに付きやすくなります。塗装をしても木の風合いは失われないため、塗装品を選ぶor塗装することをお勧めします。
オイル塗装であればDIYでも難しくないのでチャレンジしてみても良いですね。
④ 防湿シートを貼る
フローリングの下地に防湿シートを貼ることで、無垢材の湿気による歪みが少なくなります。
構造は、上から順に
|フローリング
|合板
|防湿シート
|根太(根太がない施工方法もあります)
|大引き
|基礎
となっています。床下の湿気が多い場合には、防湿シートを貼ることをオススメします。このように下地から気を遣うことで、無垢フローリングもより綺麗な状態を長く保つことができます。
まとめ
無垢フローリングのメリット・デメリット、リフォームする際の4つの注意点についてご紹介いたしました。これらの注意点を踏まえて、業者に相談し納得した状態で、無垢フローリングのリフォームを成功させましょう!
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