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無垢フローリングと複合フローリングの違いを比較|メリット・デメリットを解説

2025-11-05

家づくりを考える中で、「無垢フローリング」と「複合フローリング」のどちらを選ぶべきか迷う方は多いのではないでしょうか。どちらも見た目は木の床ですが、構造や特徴、使い心地には大きな違いがあります。
この記事では、無垢フローリングと複合フローリングの違いをわかりやすく比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。自分のライフスタイルに合った床材選びの参考にしてみてください。

無垢フローリングと複合フローリングが何か分からない方はこちらのコラムからスタートしてみてくださいね。

【初めての無垢フローリング①】無垢フローリングとは?

【リニューアル】複合フローリングnoble editionが新規格になって登場!

① 無垢フローリングとは?

無垢フローリングとは、一本の木から切り出した天然木そのものを使った床材のことです。樹種によって木目や色合いが異なり、木が本来もつ香りや質感を楽しめるのが大きな魅力です。

時間とともに色味が深まったり、ツヤが増したりと、経年変化を味わえるのも無垢ならでは。
表面には塗装を施すことが多く、オイル仕上げやウレタン仕上げなど、好みに合わせて選ぶことができます。

一方で、天然木は湿度や温度の変化に敏感で、反りや収縮が起こることがあるため、施工やメンテナンスには少し注意が必要です。
しかし、その「生きている素材」としての特性こそが、無垢フローリングが多くの人に選ばれる理由でもあります。

② 複合フローリングとは?

e-KENZAIで扱う「複合フローリング」とは、合板などの安定した基材の上に、無垢材を薄く挽いた「無垢挽板(ひきいた)」を貼り合わせた床材のことです。
表面に本物の無垢材を使用しているため、見た目や手触りは無垢フローリングとほぼ同じ質感を楽しむことができます。

一方で、内部が層構造(多層構造)になっているため、湿度・温度変化による反りや伸縮が起こりにくいという特徴があります。
無垢材の“自然な風合い”と、複合構造による寸法安定性の高さを両立した床材です。

また、無垢挽板の厚みによっては、軽微な傷などをサンディング(研磨)して再仕上げできる場合があるため、長く使ううえでも安心です。
さらに、複合フローリングは床暖房との相性が良い商品が多いため、暖房設備を選ばず導入しやすい点もメリットです。

ただし、無垢フローリングと比べると、経年による色や風合いの変化は穏やかで、「育てる楽しみ」はやや控えめです。
“見た目は無垢に近く、反りにくくて扱いやすい”という点を重視する方におすすめの床材です。

③ 無垢フローリングのメリット・デメリット

メリット

  1. 自然素材ならではの温かみ
     木のぬくもりや香り、手触りを楽しめるため、リビングや寝室など居心地のよい空間にぴったりです。

  2. 経年変化を楽しめる
     色味やツヤが時間とともに変化し、住まいに味わい深さが出ます。オイル仕上げなら、自分でメンテナンスしながら変化を楽しむこともできます。

  3. 調湿効果がある
     木材は湿気を吸ったり吐いたりする性質があり、室内の湿度を自然に調整する効果があります。

  4. 再生が可能
     傷や凹みがついても、サンディングや再塗装で美しい状態に戻すことができます。

デメリット

  1. 価格がやや高め
     天然木を使うため、一般的なシート系のフローリングに比べると費用は高めです。

  2. 湿度や温度変化に弱い
     膨張・収縮が起こりやすく、反りや隙間ができる場合があります。施工や設置環境に注意が必要です。

  3. メンテナンスが必要
     オイル塗装などの場合、定期的なメンテナンスを行わないと乾燥や汚れが目立つことがあります。

💡ポイント

  • 無垢フローリングは「自然の美しさ」と「再生可能」というメリットが大きい反面、湿度や傷への注意が必要です。

  • 家族のライフスタイルやメンテナンスの手間を考えて選ぶことが大切です。

Vivid Vivid Wide 無垢フローリング↗

④ 複合フローリング(無垢挽板)のメリット・デメリット

ここで言う複合フローリングは、表面に本物の無垢材を挽き板(厚みのある突き板)として使用したタイプです。
見た目・手触りは無垢に非常に近く、同時に多層構造による寸法安定性も備えています。

メリット

  1. 無垢に近い質感と表情
    表面が本物の無垢材のため、木の風合いや肌触り、節や木目の表情をしっかり楽しめます。
  2. 寸法安定性が高い
    多層構造により湿度変化による「反り・伸縮」が起こりにくく、季節差のある地域でも安心です。
  3. 床暖房に対応しやすい
    無垢フローリングと比べて床暖房でも安定しやすい商品が多く、住まいの設備に柔軟です。
  4. 表面の再生(サンディング)が可能な場合がある
    挽板の厚みによっては削り直しや再塗装ができ、長く使い続けられます。

デメリット

  1. 無垢よりは経年変化が穏やか
    無垢フローリングほど表情が劇的に変化するわけではなく、変化を“育てる楽しみ”は控えめです。
  2. 再生の可否は挽板の厚みによる
    削って再生できるかどうかは、挽板の厚さによって変わります。購入時に確認が必要です。
  3. 価格は無垢と同等〜やや高めになることも
    良質な挽板を使用しているため、一般的な突き板フローリングより価格帯が高くなる場合があります。

💡ポイント

  • 「無垢の心地よさ」と「安定性・扱いやすさ」を両立したバランス型の床材です。
  • 無垢が好きだけど反りが心配、床暖房も使いたいという方にとても相性の良い選択肢です。

noble edition 複合フローリング↗

⑤ 無垢フローリングと複合フローリング(無垢挽板)のメリット・デメリットまとめ

ここでは、無垢フローリングと複合フローリング(無垢挽板)との比較を行います。

 

比較項目 無垢フローリング 複合フローリング(無垢挽板)
構造 1枚の天然木材 表面に無垢挽板+下層は合板などの安定層
質感・見た目 木の温もり・経年変化 無垢に近い自然な風合い
耐久性 削って再生可能 挽板の厚みにより再生可能な場合あり
寸法安定性 湿度により膨張・収縮しやすい 湿度変化に強く安定
メンテナンス性 オイル塗布など手入れが必要 仕上げによりメンテが簡単な場合が多い
価格 樹種により幅あり 無垢と同等〜少し高くなる場合あり
床暖房対応 樹種・施工条件により可否あり 対応商品が多い
雰囲気・印象 自然素材の深い温かみ 自然 × 安定のバランスの良い印象

選び方のポイント

  • 経年変化や素材感を楽しみたい → 無垢フローリング
  • 反りが心配・床暖房を使いたい・扱いやすさも大事 → 複合フローリング(無垢挽板)

noble edition 複合フローリング↗

Vivid Vivid Wide 無垢フローリング↗

<施工例>

ここまでご覧いただきありがとうございます。ちょっと興味が湧いてきましたか??無垢フローリングや複合フローリングの施工例はこちらです。ぜひご覧くださいね↓↓↓

アッシュ茨城県 I邸

複合フローリングnobleアッシュ(茨城県 I邸)

複合フローリングnobleチェリー(熊本県 Y邸)

複合フローリングnobleチェリー(熊本県 Y邸)

 

無垢フローリング オーク(東京都 T邸)

無垢フローリング Vivid Wideオーク(東京都 T邸)

無垢フローリング ラスティック・バーチ(兵庫県 M邸)

無垢フローリング Vivid Wideラスティック・バーチ(兵庫県 M邸)

⑦ よくある質問|無垢と複合で迷ったときに

Q1. 小さい子どもやペットがいても無垢フローリングは使えますか?

A. 使えます。ただし、傷やシミはつきやすい素材です。
それも「味わい」として楽しめる方にはぴったりですが、「できるだけ傷をつけたくない」場合は、複合フローリング(無垢挽板)+耐久仕上げを選ぶと扱いやすいです。
・生活のラフさを受け止めたい → 無垢
・きれいを保ちやすい方が安心 → 複合(無垢挽板)

Q2. 無垢フローリングは本当に反ったり隙間があきますか?

A. 起こる可能性はあります。
無垢は湿度変化に反応する「生きた素材」です。
加湿・除湿のバランスを取ってあげることで、反り・隙間は最小限にできます。

💡 ポイント

  • エアコンや加湿器で室内環境を整える

  • 施工方法や樹種の選び方でも差が出ます
    → 不安な方は、反りに強い樹種(オークなど)や複合フローリングが安心です。

Q3. 床暖房を使いたいのですが、どちらが向いていますか?

A. **複合フローリング(無垢挽板)**の方が、安定しやすくおすすめです。
無垢でも床暖房対応商品はありますが(e-KENZIAは非対応)、樹種・厚み・施工条件に制限があるため、床暖房を前提にするなら複合がスムーズです。

Q4. 複合フローリングって「偽物の木」っぽくなりませんか?

A. e-KENZAIの複合フローリングは、表面に**本物の無垢材(挽板)**を使用しています。
そのため、木目の表情・触り心地は無垢とほぼ同等です。
量産系の“シートフローリング”とは全く別物ですのでご安心ください。

Q5. メンテナンスはどれくらい必要ですか?

A.
無垢(オイル仕上げ):年に1回ほどのオイルメンテがおすすめ

無垢(ウレタン仕上げ):日常は拭き掃除のみでOK

複合フローリング:基本的に拭き掃除でOK、再塗装や再生は挽板の厚みにより可能

「手をかけながら育てたい」→ 無垢
「なるべく手間少なくきれいに保ちたい」→ 複合

Q6. どちらにしようか本当に迷っています…

A. 最後は触り心地の好みで決まることが多いです。
写真では伝わらない、木の柔らかさ・空気感の違いがあるため、
まずはサンプル請求がおすすめです。

➡️ サンプル請求はこちら
https://www.e-kenzai.jp/info/sample5

⑧まとめ|どちらが「自分らしい暮らし」に合う?

無垢フローリングと複合フローリング(無垢挽板)は、どちらが優れている・劣っているというものではなく、住まいに求める心地よさやライフスタイルの違いで選ぶ床材です。

無垢フローリングは、天然木ならではの香りやあたたかい手触り、時間とともに深まる風合いが魅力です。
手をかけながら「育てていく」ことで、暮らしとともに味わいが増していきます。

一方、複合フローリング(無垢挽板)は、表面に無垢材の質感を持ちながら、湿度変化による反りや伸縮を抑えた扱いやすさと安定性が魅力。
床暖房を使う場合や、小さなお子さま・ペットのいるご家庭でも、安心して使用しやすい素材です。

どちらも、住む人の暮らし方や価値観に寄り添ってくれる素材です。
「毎日どんな空間で過ごしたいか」「お手入れはどれくらい手間をかけられるか」を思い浮かべながら選んでみてください。

迷ったときは、サンプルを手に取って“触り心地”を比べてみるのがおすすめです。
写真や数値では伝わらない、木の個性やニュアンスを感じられます。

あなたの暮らしに、心地よい木のぬくもりが届きますように。

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