問い合わせ
ページ上へ

無垢フローリングとクッションフロアの違いとは?特徴・費用・メリットを徹底比較

2025-10-20

 

あなたにとってフローリング選びで最も大切にしていることは何でしょうか?
見た目?値段?それとも機能性?ライフスタイルや好みによってどのようなフローリングを選ぶかは十人十色ですよね。
フローリングにも種類がいくつかあります。
賃貸住宅などでよく使用されている「クッションフロア」。
見た目のバリエーションが豊富な「カラーフロア」。
自然の木から切り出した「無垢フローリング」。
など、他にもたくさんの種類がありますが、これらが一般住宅でよく使用されています。
カラーフロアについてはこちらのコラムで紹介していますので、今回は「クッションフロア」と「無垢フローリング」の違いについて深堀します。
どちらも住宅の床材として人気がありますが、それぞれに異なる特徴やメリット・デメリットがあります。本記事では、見た目・性能・価格・耐久性など7つの観点から比較し、どんな人にどちらがおすすめかを解説します。

無垢フローリングとクッションフロアについてすでに知っているよ~って方は無垢フローリング vs クッションフロア【7つの比較項目】 へどうぞ。

 

無垢フローリングとは?

 

無垢フローリングは、1本の木から切り出された天然木の床材です。木そのものの質感や風合いが感じられるのが最大の魅力です。合板フローリングとは異なり、表面だけでなく中まですべてが同じ木材で構成されているため、木の香りや足ざわり、温もりをダイレクトに感じられます。
また、季節の湿度変化に合わせて木が呼吸するように収縮・膨張するため、調湿性にも優れています。経年とともに色合いや表情が深まり、世界に一つだけの風合いが楽しめるのも無垢材ならではの魅力です。
無垢フローリングの魅力がもっと知りたい人はこちらのコラムへ↗

無垢フローリング丸太

材種の例 オーク、栗、チェスナット、アカシア など
特  徴
経年変化を楽しめる
調湿効果がある
木の香りや温かみがある
住まいに自然素材を取り入れたい方に特に人気があります。

クッションフロアとは?

クッションフロア(CFシート)は、ビニール系の素材で作られたシート状の床材です。見た目は木目調やタイル調など様々で、安価で扱いやすいのが特徴です。水や汚れにも強く、日常の掃除がしやすいため、小さなお子様がいる家庭やペットと暮らしているご家庭にも向いています。
また、賃貸住宅やリフォーム現場など、低コストで手軽に雰囲気を変えたい場合にも重宝されます。施工も簡単なため、DIY初心者にもおすすめです。

脱衣トイレ

主な用途 脱衣所、洗面所、トイレ、賃貸住宅 など
特  徴
防水性が高い
クッション性があり柔らかい
施工が簡単でコストが抑えられる

 

 無垢フローリング / クッションフロア【7つの比較項目】

 

無垢フローリングとクッションフロア、それぞれの特性を理解するために7つの観点で比較します。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを具体的な例を挙げながら、違いをわかりやすくまとめます。

 

無垢フローリング クッションフロア
見た目・質感 天然木ならではの風合いや高級感が魅力。経年変化により味わいが増す一方、色ムラや木目の個体差もある 木目やタイル柄を印刷で再現。均一な見た目で個体差がなく、デザインの自由度が高いが、質感は本物には劣る
耐久性 傷がつきやすいが、削って補修が可能。使い込むほど風合いが増す 表面が摩耗しやすく、重い家具や頻繁な歩行で劣化が進むことも。基本的に張替え前提
メンテナンス性 日常の掃除やワックスがけが必要。水拭きは避けたほうがよいことも 汚れに強く、拭き掃除だけでOK。手間をかけたくない人向き
料金 材料費・施工費ともに高め。長期使用前提で投資価値あり 安価で購入でき、施工も簡単。DIYで費用をさらに抑えられる
断熱性・防音性 木材が自然の断熱性能を持つ。空間が暖かく感じられる反面、防音性は素材により異なる クッション層により足音が響きにくいが、断熱性能は限定的
水や湿気への強さ 湿気に弱く、水が染み込むと反りや割れの原因になる。水回りには不向き 防水性が高く、水はねや湿気の多い場所でも問題なし
施工のしやすさ 専門的な技術が必要で、下地処理も重要。時間と手間がかかる カッターや接着剤で施工可能。リフォームやDIYに適している

 

向いている人・場面は?

 

それぞれの床材には特徴があるため、住まいの目的やライフスタイルに合わせた選び方が大切です。この章では、無垢フローリングとクッションフロア、それぞれがどのような人やシーンに適しているかを具体的にご紹介します。

 

どちらを選ぶかは、見た目の好みだけでなく、ライフスタイルや家族構成、使う場所の特性によっても変わります。自然素材の心地よさを求めるなら無垢フローリング、手軽さと機能性を重視するならクッションフロアが最適です。

 

無垢フローリングが向いている方

01.自然素材にこだわりたい方
 化学的な素材ではなく、本物の木の質感や香りを住まいに取り入れたい方にぴったりです。

02.木の温もりや経年変化の風合いを楽しみたい方
 時を重ねるごとに色や質感が変化し、暮らしに深みと味わいが増していくのを楽しめます。

03.定期的なメンテナンスも楽しみのひとつと考えられる方
 お手入れの手間はかかりますが、それも含めて素材との付き合いを大切にしたい方に向いています。

04.長く愛着を持って使いたい方
 しっかりとメンテナンスをすれば、何十年と使い続けられる耐久性と風格があります。

クッションフロアが向いている方

01.コストを抑えつつおしゃれな空間にしたい方
 本物の木やタイルのようなデザインも豊富で、費用を抑えながら好みの雰囲気を演出できます。

02.水や汚れに強く、掃除がしやすい床材を求めている方
 防水性・防汚性に優れており、キッチンや洗面所などの水まわりにも安心して使えます。

03.リフォームや賃貸で、短期間かつ手軽に施工したい方
 施工が簡単で扱いやすく、現状回復が求められる賃貸住宅にもおすすめです。

04.小さなお子様やペットのいる家庭など、機能性を重視したい方
 柔らかくクッション性があるため、転倒時の衝撃をやわらげたい場合にも適しています。

こちらのコラムも併せてご覧ください

【初めての無垢フローリング③】無垢フローリングに向いていない人、向いている人

【購入前に知っておきたい!】注意点と選び方のコツ

フローリングを選ぶ際には、それぞれの素材が持つ特性だけでなく、「どこで、誰が、どのように使うのか」といった視点もとても重要です。以下に、それぞれの注意点と、後悔しないための選び方のコツを詳しくご紹介します。

無垢フローリングを選ぶときの注意点とコツ

《 湿気対策を考慮する 》
無垢材は湿気に弱く、水分を吸収して膨張したり、乾燥して収縮したりします。設置場所には十分な換気や調湿設備を検討しましょう。窓際の結露や、ランドリールームの湿気がひどい場合は早めに対策しましょう。

《 仕上げ方法に注意する 》
オイル仕上げ・UVウレタン塗装など、仕上げによって手触りやメンテナンス方法が異なります。見た目や手触りの好みは重要ですが、逆に不便になってしまわないよう事前に予想できるシチュエーションを考えておきましょう。例えば大人2人で暮らす家のダイニングならどんなフローリングでも気にならなくても、子育て世代であれば食べこぼしが気になるので染みになりにくいUVウレタンを選ぶ、などライフスタイルに合わせて計画したいですね。

《 メンテナンス計画も含めて検討する 》
オイル仕上げはワックスがけや傷の補修など、メンテナンスに時間をかけられるかも選定のポイントです。メンテナンスはしない!と最初から腹をくくる強者も中にはいますが、長く美しく使っていただくにはメンテナンスは欠かせません。年に1度は家族みんなでメンテナンスDAYを楽しむのも良いですよね。

クッションフロアを選ぶときの注意点とコツ

《 見た目と質感のギャップに注意 》
写真ではリアルに見えても、実物を見ると質感が異なることもあります。SNSで見たデザインに惹かれて購入したが、実際に届いたサンプルは光沢感が強く、やや安っぽく感じたた…なんてことも。購入前には必ずサンプルで確認しましょう。

《 耐久性や厚みを確認する 》
薄手の製品はめくれやすく、長期間の使用には不向きなこともあります。例えば、キッチンのように頻繁に歩く場所であれば劣化も早いです。また、重たいカゴを引っ張ったら傷がついてめくれてしまった…とゆう声も実際に耳にします。使用する場所に応じて厚みや表面強度もチェックしましょう。

《 家具や熱に弱い点を考慮する 》
素材の特性上、重い物を長い間置いているとへこんでしまいます。冷蔵庫や大型家具などを配置する場合は動かさないことを前提に配置が決めた方が良さそうですね。また、熱に弱いためホットカーペットやヒーターを使用する際にも変色に注意が必要です。熱対応タイプであるかどうか確認しましょう。

NG事例集|よくある失敗から学ぶ

どんなに慎重に選んだつもりでも、使い始めてから「しまった…」と感じるケースは少なくありません。ここでは、実際によくある失敗例を素材ごとにご紹介します。

無垢フローリングのNG事例

  • NG1:水回りに使ってしまった
    • 失敗例・・・洗面所に無垢フローリングを採用したが、毎日の飛び散り水で徐々に表面が変色。防水対策を怠ったため、床が波打ってしまった。
  • NG2:傷がつくと想定せずに使用
    • 失敗例・・・子どもがミニカーで遊ぶうちに、細かな傷が多数…。当初は気にならなかったが、来客時に気になってしまうように。
  • NG3:日当たりによる日焼けを見落とし
    • 失敗例・・・南側の窓際に敷いた部分だけ、半年後には明らかに色が薄くなってしまい、ラグの跡がくっきり。

クッションフロアのNG事例

  • NG1:家具の跡がくっきり残る
    • 失敗例・・・ダイニングチェアの脚の跡がクッションフロアに食い込んで戻らなくなり、見た目が気になる状態に。
  • NG2:床暖房と相性が悪く溶けた
    • 失敗例・・・床暖房の上に安価なCFシートを敷いたところ、表面が溶けて変形。熱に弱い素材を選んでしまった。
  • NG3:施工ミスでめくれ・浮き発生
    • 失敗例・・・DIYで施工した際、角の接着が甘く、1年以内に端からめくれてきてしまった。やり直しに手間もコストも…。

こうした失敗例を事前に知っておくことで、自分の生活スタイルや設置場所に合わせた適切な床材選びができるようになります。

まとめ|あなたに合う床材を選びましょう

 

それぞれの床材には一長一短があります。自然素材の美しさや質感を重視するなら無垢フローリング、価格やメンテナンスのしやすさを優先するならクッションフロアが適しています。

 

まずは実際に手に取って違いを体感してみるのがおすすめです。

 

👉 サンプル請求はこちらから

サンプル請求

PlaNavi 住まいの好きを見つけるサイト