無垢フローリングとカラーウォールの相性とは?色と質感でつくる理想の空間
おしゃれな空間に欠かせない「カラーウォール」。インテリア雑誌やSNSで見かけて気になってはいるけれど、「自分の家に取り入れるのはちょっとハードルが高そう…」と感じていませんか?実は、カラーウォールは選ぶ色や素材、そして床材との組み合わせ次第で、誰でも簡単にセンスよく仕上げられます。
とくに無垢フローリングと組み合わせることで、自然素材の温かみとカラーの持つ印象が調和し、空間全体に一体感と豊かさが生まれます。
今回は「無垢フローリング×カラーウォール」の魅力や、色の選び方、コーディネートのコツ、そして失敗しないための注意点まで、わかりやすく解説します。
目次
空間の印象は“色”と“質感”で決まる
家づくりにおいて、家具に注目が集まりがちですが、実は「壁」の印象が空間全体に与える影響は非常に大きいのをご存じでしょうか?壁や床は面積が広く、視界に常に入る要素だからこそ、空間の色と質感を決定づける重要なパーツです。とくに無垢フローリングのような自然素材は、その魅力を最大限に引き出すためにも、壁との組み合わせがカギになります。
たとえばナチュラルなオーク材の無垢フローリングに、優しいペールトーンの壁紙を合わせれば、柔らかく温かみのある空間に。一方で同じフローリングでも深みのあるネイビーやグリーンを壁に選べば、空間にメリハリが生まれ洗練された印象になります。
「どんな壁紙(色・質感)を選ぶか」で、同じ無垢フローリングでも空間の雰囲気はガラリと変わります。だからこそフローリングとの相性を意識した壁選びは、快適でおしゃれな空間作りには重要です。
壁紙選びのちょっとしたコツ
① まずは「どんな雰囲気にしたいか」をイメージする
壁紙選びでまず大切なのは、「どんな空間にしたいか」という全体のイメージを描くことです。たとえば同じ白でも“ナチュラル”に寄せるのか、“モダン”に仕上げたいのかで、選ぶトーンや質感は微妙に変わってきます。最初にインテリア全体のテイストをざっくり決めておくと、壁紙はもちろんフローリングや家具選びもスムーズになりますよ!
② フローリングとのバランスを意識して
壁とフローリングは、空間の印象を大きく左右する要素です。どちらか一方だけが浮いてしまうと、まとまりのない印象になってしまうことも。すでにフローリングが決まっているなら、その色味や素材感と調和する壁紙を選ぶのが◎サンプルを取り寄せて、実際に並べてみると色のなじみ方や質感のバランスが見えてきます。感覚的にしっくりくるものを探すプロセスも、インテリアづくりの楽しみのひとつです。
カラーウォールの魅力
① 個性的で魅力あふれる空間に
「カラーウォールって難しそう…」「飽きるかも…」と感じる方は多いですが、実はカラーウォールは、自分らしさや個性を最大限に表現できる素敵な方法です。壁の一面だけを印象的な色にすることで、部屋全体の雰囲気がガラリと変わります。全体を塗るよりもハードルが低く、気軽にチャレンジしやすいアクセントウォールは、家具や小物とのコーディネートもしやすく、季節や気分で変えたい時も色の塗り替えがしやすいので飽きにくいです。
② 色の特性を活かした視覚効果
カラーウォールは選ぶ色によって、空間の見え方に変化をもたらします。たとえば、
-
寒色系(ブルーやグレーなど):空間を広く、遠く感じさせる効果があります。狭い部屋や低い天井の空間におすすめ。
-
暖色系(レッドやオレンジなど):空間を近く、温かみのある印象にしてくれます。リビングやダイニングなど、人が集まる場所にぴったり。
「この部屋をどう見せたいか」という目的に合わせて色を選ぶと、空間づくりがより楽しくなりますよ。
③ 心理的効果で気分もチェンジ
色は見た目だけでなく、心理面にも影響を与えます。代表的な効果は以下の通りです。
- 青系:集中力アップや、睡眠の質向上に役立ちます。書斎や勉強部屋におすすめ。
-
緑系:リラックス効果や安心感を与え、心を落ち着かせてくれます。寝室やリビングに向いています。
-
赤・オレンジ系:元気や活発さを促し、アクティブな気分にしてくれます。ダイニングや趣味の部屋にぴったり。
このように用途や気分に合わせて色を選べば、より居心地の良い空間が作れます。
カラーウォールの注意点
①カラー数は絞るとまとまりやすい
カラーウォールを取り入れる際は、思わずたくさんの色を使いたくなることも・・・しかし色数が多すぎると空間全体が散漫でまとまりのない印象になってしまいやすいです。特に壁面が広く目立つため、色の主張が強くなりやすいのが特徴。だからこそ、使うカラーはあえて絞ってシンプルにするのがポイントです。
例えばメインで使うカラーを1~2色に抑えて、それ以外の色はニュートラルなトーンでまとめると、全体のバランスが良くなり洗練された印象を作りやすくなります。カラフルでありながらも統一感がある空間は、心地よく長く過ごせる空間づくりにつながります。
またカラーウォールの色味が強く鮮やかな場合は、家具やインテリアはなるべくシンプルな色調で合わせると、壁の存在感を引き立てつつ部屋全体がごちゃつかずスッキリ見えるのでおすすめです。
②小さなサンプルだけでは全体のイメージがつかみにくい
壁材選びでよくある悩みのひとつに、「サンプルだけ見ても実際の仕上がりのイメージがわかりにくい」というものがあります。特にカラーウォールは壁面の広さや照明、周囲のインテリアとの組み合わせによって見え方が大きく変わるため、小さな見本では判断しづらいことが多いです。
そのため、可能なら実際の大きな面積で色を確認することが重要です。ショールームでは壁材を貼った状態や、実際の部屋をイメージしたセットアップで確認できる場合も多く、リアルな質感や色の深みを実感できます。
例えばe-KENZAIの東京ショールームでは、壁材のサンプルを持ち込んで無垢フローリングとの相性も確かめることができます。素材の質感や光の当たり方によって色の見え方が変わるので、ぜひ実際に試してから決めるのがおすすめです。
これにより、「思っていた色と違った…」という失敗を防ぎ、理想のインテリアに近づけることができます。
無垢フローリングとカラーウォールの相性
①アカシア×インディゴブルー
一見すると、表情豊かでコントラストの強いアカシアと印象の強いインディゴブルーのようなカラーウォールは「ぶつかり合ってしまうのでは?」と感じる方もいるかもしれません。でも実は、この2つ想像以上に相性が良いです。
アカシアの特徴は無垢フローリングの中でも、ややダーク寄りな色味を持っていること。木目の動きや濃淡の表情が豊かでありながら、色味としては落ち着きがあります。この深みがあるからこそ、インディゴブルーのような色味とも自然にマッチします。
実際の施工例を見るとインディゴブルーの壁は空間にアクセントを加えるだけでなく、どこか都会的でスタイリッシュな雰囲気を演出しています。しかしそのままだと、少し冷たくシャープな印象になりがち。そこにアカシアの無垢フローリングが加わることで、一気に空間が暖かい印象になります。
深みのあるカラー同士がぶつかるのではなく、お互いを引き立て合います。この組み合わせは、「個性的だけど落ち着きもほしい」「色のある暮らしを楽しみたい」という方に、ぜひ参考にしてほしい組み合わせです。
②ライトグリーン×栗(チェスナット)
無垢フローリングの中でも、栗(チェスナット)はその明るくやわらかな色合いが魅力の樹種です。ほんのり黄みを帯びたナチュラルなトーンは、空間に温もりと安心感を与えてくれます。そんな栗と相性ぴったりなのが、同じく柔らかさを感じさせる「ライトグリーン」のカラーウォールです。
グリーンというと、深いモスグリーンや濃いオリーブカラーを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし少し明度を上げたライトグリーンは、空間に軽やかさと清涼感をもたらしてくれる優しい色味で穏やかさと、ほどよい抜け感が生まれます。
カラーウォールは「アクセントとして使うには少し派手かも…」と敬遠されがちですがライトグリーンのように彩度を抑えたトーンなら、空間に自然に馴染みます。しかも栗(チェスナット)の明るい木肌と合わせることで、全体がふんわりと包まれるような印象に。まるで北欧のナチュラルインテリアのような、やさしくて品のある空間が完成します。
光をたっぷり取り込んでくれる色同士の組み合わせなので、リビングやダイニング、明るく心地よい空間づくりを目指す方には特におすすめです。
③オーク×ライトブルー
オークの無垢フローリングといえば、ナチュラルな木目、そして程よい色ムラが魅力の樹種です。木の暖かみを感じられるだけでなく、様々なテイストに馴染みやすいので人気があります。
そんなオークに合わせるカラーウォールとして、今回は『ライトブルー』をご紹介します。一見すると、木の自然な色合いとクールな印象のライトブルーは意外な組み合わせに思えるかもしれません。しかし、この組み合わせは驚くほど調和が取れており、心地よい空間を演出してくれます。
最後に
いかがでしたでしょうか?
無垢フローリングとカラーウォールの組み合わせは、空間に個性と温かみをプラスできる、魅力的なインテリアスタイルです。色の使い方ひとつで部屋の雰囲気が大きく変わるのも楽しく、ナチュラル・モダン・ヴィンテージなど、さまざまなテイストとも調和しやすいのが魅力です。
「壁に色を取り入れるのはちょっと勇気がいる…」という方も、無垢材のやさしい風合いと組み合わせることで、ほどよく落ち着いた印象に仕上がります。
まずは試してみたい色や気になる無垢材があれば、サンプルを取り寄せて実際の色味や質感を手にとって確かめてみましょう。きっと、自分らしい空間づくりのヒントが見つかるはずです。
《関連記事》
人気記事ランキング