無塗装の無垢フローリングに塗装は必要!??
あけましておめでとうございます!
今年もe-KENZAIをよろしくお願いいたします。
2021年、第1回目のブログ更新は坂東が担当いたします。
「無塗装の無垢フローリングはどんな塗装をするのが良いですか?」お客様からたくさんお問い合わせいただく質問のひとつです。
e-KENZAIで取り扱いのある無塗装品は無垢フローリング4種類と壁材2種類。商品を検討していく段階で「塗装は何にしようか…」と悩む方や「そもそも無塗装のままではダメなの?」と疑問に思う方も多いようでご相談もちらほらと。
今回のブログではみなさまから頂いた無塗装の無垢フローリングに関する疑問を解決していきたいと思います!
1.無塗装の無垢フローリングとは?
無垢フローリングの無塗装とは文字の通り、全く塗装をしていない無垢フローリングです。
通常の工程では木材の状態から無垢フローリングを製作したあとにUVクリア塗装やオイル塗装など、なにかしらの塗装を施していますが無塗装はあえて全く塗装を行いません。
つまり木材を無垢フローリングに加工した状態。さらりとした肌触りやほんのり感じるあたたかみといった無垢材本来の質感を楽しむことができます。
そして、全く塗装をしていないので自分の好きな塗装を施すことができるという魅力も!気に入った樹種の無垢フローリングと好みの色や施工場所によって塗料を変えてみるのも素敵ですね。
さらにDIYが好きな方はご自身で塗装してみるのも◎ 範囲が広くなると結構大変ですがより一層無垢フローリングに愛着が湧いてくるものです。
ひとことで塗装と言ってもたくさんの種類があって迷ってしまいますよね。
そしていろいろ考えているとふと疑問が…
「無垢材本来の良さを味わえるのが無塗装であれば、そもそも塗装は必要ないのでは?」
無塗装の無垢フローリングは無垢材ならではの良さを十分に味わうことができます。
一方で無塗装だからこそ日常の生活では困ることも…
2.塗装の目的
たしかに無塗装が最も自然に近い状態です。しかし、一瞬見ただけではすぐにわからないほどナチュラルな色合いの無垢フローリングでもその多くは塗装が施されています。自然な風合いを求めているにも関わらずあえて塗装を施すのはなぜでしょうか?
その答えは、塗装が無垢フローリングを保護するという大切な役割を担っているからです。
カーペットやラグは汚れてしまうと洗ったり新しいものに替えたりできますが、無垢フローリングは一度施工してしまうと簡単には張替えができません。
いつまでも良い状態を保ちながら無垢フローリングを使い続けたいですよね。そんな願いを塗装が叶えてくれるのです!
3.「無塗装」と「塗装済み」の無垢フローリング。撥水性に違いは?
本当に塗装が無垢フローリングを保護しているのか、塗装を施すと汚れから守ってくれるのか。
いろいろな塗装について調べていくと「撥水性」の文字が。例えば、コーヒーを無垢フローリングにこぼしてしまっても撥水性が高いとコーヒーをはじいてくれるので、染み込む前に拭き取ってしまえば無垢フローリングへのダメージも抑えることができるのだとか…
気になって仕方がなかったので、いざ実験!
年末の大掃除の時に少し残っているオスモのオイル塗料を見つけたので、タモの無垢フローリングと徳島すぎの羽目板を使って簡単な実験をしてみることにしました!
使用したのはこちら
北海道産タモフローリング
徳島すぎ 内壁・天井材
オスモカラー フロアークリアーエクスプレス 0.75L
1枚のカットサンプルを黄色のマスキングテープから右側はオスモオイル塗装、左側は無塗装の状態に仕上げることにしました!
写真でも撥水性の違いが伝わるように無色の水と有色のコーヒーを用意しました。
実験手順は下記のとおりです。
- STEP1:水1mlをタモの無垢フローリングにオスモ塗装→無塗装の順に垂らす。
- STEP2:水1mlを杉の羽目板にオスモ塗装→無塗装の順に垂らす。
- STEP3:コーヒー1mlをタモの無垢フローリングにオスモ塗装→無塗装の順に垂らす。
- STEP4:コーヒー1mlを杉の羽目板にオスモ塗装→無塗装の順に垂らす。
それでは、実験開始!
【STEP1 北海道産タモ 無垢フローリング+水】
まずはタモから!水をオスモ塗装、無塗装の順に垂らして…
【STEP2 四国すぎ内壁・天井材+水】
杉にも水を垂らしていきます。
【STEP3、4 各種+コーヒー】
続いて、コーヒーを垂らしていこうとするとタモの無塗装の部分に垂らした水が染み込んでしまいました。こんなに早く違いが出るとは予想外。そして実験開始から1時間も経過すると…
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タモも杉も無塗装の部分は時間が経つにつれてどんどん広がり、最終的には無垢フローリングにしっかりと染み込んでしまいました。
オスモオイルを塗装した部分は水もコーヒーも原型をとどめています。撥水性バッチリですね!
【拭き取ると汚れはどうなっているの?】
硬く絞ったぞうきんで水拭きすると水とコーヒーの跡はシミになっているのでしょうか…
結果はこちら
オスモオイル塗装の部分は簡単に拭き取ることができましたが、無塗装部分はごしごしと拭き取らないとなかなか落ちませんでした。しかし、濡れているとシミになっているのかまでは分からない状態。
1時間乾燥させると
オイル塗装部分は少しシミが残りましたがそこまで目立っていません。
一方で無塗装の部分はしっかりとシミが残ってしまいました…
そんな汚れをつきにくくしてくれるオイル塗装、詳しくはこちらのブログもチェック↓
4.まとめ
とても簡単な実験ではありますが結果は一目瞭然!
無塗装品の水分が広がり染み込んでいく様子とオイル塗装品が水分を弾きつづけている様子。
見比べてみると塗装が無垢フローリングを保護するという大切な役割を担っていることがよくわかりました。
無塗装品は水分をこぼしてしまうと同時に「シミがつく!」と絶望的になりそうですが、塗装を施しているとすぐに拭き取ればシミが残る心配はなさそうです。水分をこぼしてしまったときは落ち着いてしっかりと拭き取りましょう。
ぜひ、無垢フローリングのサンプルを請求して実験してみてください↓
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