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無垢フローリングの施工、スペーサーは必要?

2020-11-09

みなさま、こんにちは!
今回のブログは大津が担当いたします。

これから本格的に寒くなり、冬が苦手の私にとっては試練の季節に突入してしまいました。
本格的に寒くなると、乾燥して指先は割れたりカサカサになってしまうのでニベアが手放せません。。。

冬場、お部屋の湿度が乾燥すると、無垢フローリングは自身の水分を放出しキュッと縮まってしまったり、ひどい場合は乾燥に耐えられず割れてしまうこともあります。反対に、梅雨から夏が終わる頃までは、無垢フローリングはお部屋の湿度を飲み込んでプクッと膨れます。

対策の1つとして、お部屋の湿度を最適湿度の45~55%に調節することで、膨張や収縮を少なくすることが可能です。

今回は、無垢フローリングのこういった特性を踏まえ、より安全に無垢フローリングを施工するために『スペーサー』についてご紹介します。

「スペーサーを使うといいよ、と言われるけど、本当に必要なのかな?」「季節によって使い分けると言われてもどの季節に使えばいいかわからない。」そんな方々の疑問にお答えしま~す。

1.スペーサーとは

無垢フローリングの施工の際、意図的に0.3mm程度のクリアランスを設けるために、フローリングの貼り合わせの間に差し込んで使用するものをスペーサーと言います。

無垢フローリングの施工が難しいことは、季節や施工現場の立地条件、樹種、形状などを考慮し、収縮と膨張に備えた施工が必要だからです。誰でも意図的な隙間をつくることができ、膨張した材の動きを吸収出来るのがスペーサーの役割です。

施工後に湿度が高くなると無垢フローリングは膨らみます。変形をしたり最悪の場合、突き上げや反り・ひび割れを起こす事もございます。

《床下の湿気対策として》
① 根太と合板の間に防湿シートを使用
② 壁際等のクリアランスを5~7mm程度とる
③ スペーサーを使用した施工
こちらの方法で、かなりの確率で無垢フローリングの突き上げを防ぐことが可能です。

2.スペーサーの種類

建築現場へ行くとスペーサーの代用となるものをいろいろと工夫して使用されているのを見ます。

肝心なのは、厚さ 0.3~0.5mm程度の何かを使用する事、そして施工後きれいに抜くことが可能なものを使用するという事になります。

代用品の例として名刺・プラ製トランプ・梱包用PPバンド・プラ板等です。紙製は引き抜く際に途中で破れてしまうことがあるため、あまりオススメはいたしません。

以前から、無垢フローリング施工用のスペーサーをご要望されるお客様の声が多かったので、2020年1月から販売開始いたしました。

《e-KENZAIのスペーサー》
軟質のプラスティック製のため、1現場での使い捨てではなく何度か使いまわしが可能です。
名刺サイズなので保管もしやすいです。(厚さ 0.3mm 53mm × 85mm)
e-KENZAI スペーサー

3.無垢フローリング施工(10月~3月)

冬場の施工は乾燥しやすい時期のため、無垢フローリングが収縮しています。翌年の梅雨時期の湿度に反応して無垢フローリングが膨張しても動きを吸収できるように、スペーサーを使い、クリアランスを確保してください。
また、壁際等のクリアランスも必ず5~7mmは設けてください。

4.無垢フローリング施工(4月~9月)

梅雨~夏期の施工と養生期間は、湿気が多い時期のため、無垢フローリングが膨張します。冬場の乾燥時期になれば、無垢フローリングが収縮するため、夏期の施工はスペーサーを使わず、隙間を開けずに施工する事が一般的となっております。

果たしてそれで大丈夫でしょうか?

現場の状況によっては、養生期間中に、高温多湿のため無垢フローリングが膨張して、突き上げ・反り・ひび割れをひき起こす場合があります。

無垢フローリングが建築現場へ到着したら1~2週間程度開梱することで、現場の環境に馴染みます。その後に施工を行なう場合は、夏場はそれほど隙間をあけずに施工することが出来ます。

納品後すぐに無垢フローリングの施工する場合、現場の空気に無垢フローリングが馴染んでいないので、スペーサーを使用し適切な隙間をあけて施工することをオススメします。また、壁際等のクリアランスも必ず5~7mmは設けてください。

※湿度が高い環境や新築物件でベタ基礎などコンクリートを使用している場合は、必ず、防湿シートを敷くなど防湿対策をしてください。(コンクリートやモルタル部分の適正含水率は10%程度です)
施工マニュアルのページ

5.まとめ

季節に関係なく、無垢フローリングを施工する際にはスペーサーが必要です。無垢フローリングは、必ず環境に合わせて伸びたり縮んだりします。

材種や幅、環境によって変わるため、決してその振り幅は一定ではありませんが、スペーサーを使用する一番の目的は、突き上げという最悪の事故を出来る限り未然に防ぐ、最小限に抑えるためです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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