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国産!徳島すぎ

2020-11-18

こんにちは。
日本国内どこに行ってもある木は? そう「すぎ」です。(沖縄県にはあるとかないとか)

徳島県は全国の中でも人工林が多く、実家の前後に四国山脈があり、ぐるりと見渡してみるとほとんどが「すぎ」。徳島県出身の故 大杉連さんも「大杉」と入るほどがすぎが多い県。
「すぎ」についてご案内します。

 

1.すぎについて

ヒノキ科 スギ亜科 スギ属(日本原産の常緑針葉樹)
「すぎ」と言いながら、大きく分類するとひのきだったとはびっくりです。

「すぎ」は日本の固有種で300種類ほどあり、本州北端から屋久島まで自生しています。
各地方の気候や風土、生息環境などにより同じ「すぎ」でも色合いや堅さなどに違いがあります。

2.徳島すぎと時代について

古文書によると「徳島すぎ」は鎌倉・室町時代から近畿で使用されたとあり、鎌倉時代は京都府にある下鴨神社の造営にも使用されています。

また、安土桃山時代に阿波水軍は「すぎ」で船を作り、大阪や東京などにも「徳島すぎ」を運んでいました。天正11年(1583年)築城の大坂城にも「徳島すぎ」が用られています。

その後、一般住宅でも広く使用され、徳島県では刃物技術が進み昭和初期には7~8mmほどの板を製造していました。生産量も多く、阪神エリアの家屋の外壁材や雨戸板や戸袋の8割を供給し「阿波の三分板」と呼ばれるようになりました。

3.徳島すぎの特徴は!?その他の材種と違いを調べてみよう!

1)白アリの巣に入れるとどうなる?

3カ月間、白アリの巣に徳島すぎ心材、ひのき心材、ベイマツ心材、ベイツガ保存処理剤、ホワイトウッド集成材を入れておくと、下記のような結果になりました。

徳島すぎの心材はほとんど影響を受けていません。「すぎ」の心材は赤身の為、「すぎ」自体が虫に食べられないようにしています。
赤身が強いと言われるのは、木の堅さだけではなく、虫にも強いからなのですね~。

《赤身と白太についての特徴と豆知識》
〇心材(赤身 あかみ)
古い細胞のすでに活動を終えています。
虫害や腐朽菌(木材の腐食による劣化)に強い物質を溜め込んでいるので、カビに強い特徴があります。

〇辺材(白太 しらた)
木の根から水分や養分(タンパク質)を吸い上げ、枝や葉へ届けています。
その為、生木の場合は含水率が100~200%と、とても高いです。


2)木の表面温度を計測してみよう!

自転車で出勤するときに手袋が必要な肌寒くなってきた時期に「どの木が一番の温度があたたかいのか」気になり測定してみました。

まず、同じ厚さの国産材3種類を準備。
その後、同じ環境に24時間以上置く。
そして、室温が28℃の時に表面温度を測定。

《測定結果》2020年11月10日 AM10時
① 徳島すぎ 24.3℃
② ひのき  23.8℃
③ ナラ   23.6℃

 

実際にスタッフ5人が目を閉じて触ってみて、どれが一番暖かく感じるか聞いてみると、全員一致で「① 徳島すぎ」でした。
素足でぺたぺた歩く子供たちには、ぬくもりがあることや、素材自身が柔らかく転んでもケガをしにくいことから、「徳島すぎ」はおすすめですね!

4.徳島すぎのこだわりポイント!

「すぎ」についてご紹介しましたが、徳島すぎについてもう少し掘り下げていきますね!

1)徳島県の森林率について

徳島県は県土面積の75%を森林が占める林野率が全国でも10位の森林県です。
森林の62%を占める人工林の約64%は針葉樹で、そのうち「すぎ 約75%」「ひのき 20%」「まつ 5%」となります。
圧倒的に「すぎ」が多いですね。。

 

2)樹齢は何年!?大きさはどんなもの!??

e-KENZAIで販売する「徳島すぎ」の原木は次の通り。
① 樹齢: 50~60年程度(直径:24~30cm程度)
② 樹齢:80~90年程度(直径:42~46cm程度)
樹齢がおよそ50代と80代の太い「徳島すぎを」使用しています。

3)木材乾燥士が徹底的に管理した高い乾燥技術による商品づくり

e-KENZAIの商品「徳島すぎ」を加工するスタッフは、木材の乾燥にこだわりを持ち、木材乾燥士の資格2種を持っています。

乾燥方法としては、天然乾燥や人工乾燥などありますが、そもそも「乾燥する」とはどう言うこと!?

天然に生えている「すぎ」の含水率(木に含まれる水分)は100%を超えています。
伐採後は製剤をして乾燥させることで、木の中に含まれる水分が下がり伸縮等も少なくなります。

伸縮以外は、下記のような効果もあります。
① 防蟻性が上がる
② 腐朽菌(木材の腐食による劣化)を減らす
③ 色・つやが良くなる
④ 香りが高くなる

上記内容は天然乾燥が一番良いのですが、乾燥に2~3年かかってしまうことや現代のエアコン等の環境により室内の乾燥が大きい為、人工乾燥にて水分を十分に落とした材料が必要になります。

乾燥士がつくる「徳島すぎ」は独自の乾燥方法により天然乾燥に近づけつつ、人工乾燥の良いところも取り入れる方法により作られています。「徳島すぎ」の「色」「つや」「香り」の違いを是非一度、感じてください。

もちろん加工工程1つ1つにこだわりがあるので、良い商品がお届け出来ております。
《製造工程》杉が工場へ届き、原木から板材へと加工します。

5.すぎのデメリット

空気層が多いと言うこと=柔らかいので傷がつきやすいことです。
傷が気になる方、特に室内でペットを飼われている場合は、「すぎ」に限らず堅めの材種選びをお勧めします。

ところが、「すぎ」を採用したオーナーさんへ傷について聞いてみると、ほとんどの方が「傷も味のうち!」と仰います。
これはもうすぎの魔力ですね。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか??「すぎって一言で言っても奥深いのね~」と思っていただけたら幸いです。

山に降り注いだ雨水は山で浄化されたあと、川へ流れ海へと流れていきます。計画的に伐採し山を整備することで自然環境のサイクルがまわります。
e-KENZAIもサイクルの一助になればと思っています。

今後も、徳島すぎをどんどんと普及していくことで、自然に良い取り組みに繋がるよう、これからも商品づくりをしていきます。
皆様も応援よろしくお願いします。

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