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無垢フローリングの価格はどう決まる?木材・グレード・規格

2020-10-02

(2025年4月23日にリライト)

マイホームづくりを進める中で、床材に「無垢フローリング」を検討されている方は多いのではないでしょうか?

天然木ならではの温もりや、優しい踏み心地、そして経年とともに深まる味わい——魅力がたくさんある無垢フローリングですが、一方でこんな心配もよく耳にします。

「見た目は素敵だけど、高くて手が届かないかも」
「メンテナンスが大変そうで不安…」

でも実は、無垢フローリングには手の届きやすい価格帯の製品も多くあり、選び方次第でぐっと身近な存在になるのです。

この記事では、無垢フローリングの価格がどのように決まるのかをわかりやすく解説しながら、樹種ごとの特徴やグレード・商品規格の違い、選び方のコツまで丁寧にご紹介します。

これからマイホームを建てる方が、「自分に合った無垢フローリング」を見つけるためのヒントになれば幸いです。最後には「無料サンプル請求」や「ショールーム来店」のご案内もあります。気になる樹種があれば、ぜひお気軽にご相談ください!

1. 無垢フローリングの価格とは?

無垢フローリングは「高級そう」「値が張るのでは?」というイメージを持たれがちです。

たしかに合板フローリングと比べると、天然木そのままを使用しているため高価に感じられることもあるでしょう。

しかし実際には、無垢フローリングの価格には大きな幅があり、選ぶ樹種やサイズ、グレードなどによってコストは大きく変わってきます。

たとえば同じオーク材でも、節の有無(=グレード)や幅・厚みといった商品仕様の違いで、想像以上に差がつくこともあります。

つまり、「高価だから無理」と思っていた方でも、選び方次第で無理なく予算内に収めることができるのが、無垢フローリングの魅力のひとつなのです。

2. 無垢フローリングの価格が決まる要素

無垢フローリングの価格は、一見すると複雑に見えるかもしれませんが、実は主に「樹種」「グレード」「商品規格(サイズや仕上げ)」という3つの要素によって決まっています。

この章では、それぞれの違いが価格にどう影響するのかを、具体例を交えながらわかりやすく解説していきます。

→「なぜ同じ無垢フローリングでも価格がこんなに違うの?」と疑問に思った方は、ぜひ読み進めてみてください。

① 樹種による違い

無垢フローリングに使われる木材は、実にさまざま。その木材の価格は、供給量、加工のしやすさ、原産地などの条件によって変動します。

まず、大きなくくりとして「針葉樹」と「広葉樹」に分けられ、それぞれに価格や質感の違いがあります。また、その中でも細かな樹種ごとに特徴と価格傾向があり、用途や好みに合った選び方が大切です。

◆ 針葉樹フローリング

針葉樹はやわらかく、足触りがとても優しいのが特徴です。パイン、スギ、ヒノキなどが代表的で、ナチュラルであたたかみのある空間づくりにぴったり。

・成長が早く、供給量が多い
・まっすぐ育ちやすく加工しやすい
・国産材が多く、安定した流通がある
→そのため、比較的手頃な価格帯で購入できる無垢材が多く揃っています。

「自然素材を気軽に取り入れたい」「子育て中でも安心できる優しい素材がほしい」そんな方におすすめです。

無垢フローリング_杉

◆ 広葉樹フローリング

広葉樹は、硬くて重厚感があり、耐久性に優れた素材。オークやウォールナット、ブラックチェリーなどが人気で、上質で落ち着いた空間演出に向いています。

・成長が遅く、まっすぐ育ちにくいため加工が難しい
・1本の丸太からとれる量が限られる
・海外産が多く、流通量や為替の影響も受けやすい
→そのため、針葉樹に比べて価格は高めの傾向にあります。

「長く使いたい」「高級感のあるインテリアにしたい」という方に選ばれています。

無垢フローリング_施工例

【ワンポイント】 樹種ごとの価格傾向(e-KENZAI商品例)

同じ樹種でもグレードや加工方法によって価格は変わりますが、ここでは代表的なラインナップを一部ご紹介します。

品名樹種価格
Vivid Wide 西南サクラ(UV)カバ3,480 円/m2
Vivid Wide アカシア(UV)アカシア4,080 円/m2
Vivid Wide バーチ(UV)カバ5,280 円/m2
Vivid Wide オーク(UV)オーク5,480 円/m2
2025年4月時点の価格(価格は変更になることがありますので、最新の価格はリンク先よりご確認ください)

カバ材でもグレードや仕上げによって価格が異なることがわかります。このあとの章で「グレードの違い」「商品規格の違い」についても詳しくご紹介していきます。

② 節や色ムラによる違い(グレードの違い)

「同じ木なのに、なんでこんなに価格が違うの?」と感じたことはありませんか?その理由のひとつが、節の有無や色ムラの差=“グレード”の違いです。

◆ グレードとは?

グレードとは、無垢材の見た目や表情をもとにしたランク分けのことです。具体的には以下のような要素で判断されます:

• 節の大小や数の多さ
• 色ムラ(濃淡)や辺材(白太)の入り具合
• 変色部分の有無
• 木目のばらつき

※グレードの基準はメーカーや商品によって多少異なりますが、おおよその考え方は共通しています。

◆ なぜグレードで価格が変わるのか?

それは、キレイな部分だけを使うほど、使える量が少なくなるからです。たとえば節のない材を選別するには、1本の木から使える範囲が限られてしまい、歩留まりも落ちます。

つまり、見た目が整っている=希少性が高いということになり、結果として価格も高くなるのです。

◆ グレードで変わるのは「見た目と価格」だけ。性能は同じ!

「グレードが高い=品質が良い」と思われがちですが、実はそうではありません。あくまで“見た目の好み”の違いであり、無垢材そのものの性能や耐久性には差はありません。

• 節あり:自然な表情・ラフでカジュアルな印象・価格は手頃
• 節なし:スッキリ上品・統一感が出る・価格は高め

見た目の好みと予算のバランスで選べばOKです。

【ワンポイント】 グレードによる価格の違いの実例(e-KENZAI)

カバ材は特にバリエーションが多く、たとえば、同じカバ材でも次のような違いがあります:

カバ材_無垢フローリング


◆ Vividシリーズは、グレードミックスでお得&おしゃれ

e-KENZAIオリジナルの「Vividシリーズ」では、あえてグレードを限定せず、節や色ムラも活かしたデザインに仕上げています。短い無垢材ピースを縦に継いだUNIタイプの構造で、以下のようなメリットがあります:

• 木の個性を引き出す、豊かな表情
• デザイン性が高く、空間に動きを与える
• 材を無駄なく活用することで、コストを抑えながら高品質を実現

見た目もコストもあきらめたくない方にぴったりの無垢フローリングです。

③ 商品規格による違い

同じ樹種・同じグレードの無垢フローリングでも、サイズや加工方法、仕上げの違いによって価格は大きく変わってきます。「えっ、同じ木なのにそんなに違うの?」と驚かれる方も少なくありません。

ここでは、主な2つの違い【サイズ】【仕上げ】について、それぞれ価格への影響をわかりやすく解説します。

◆ サイズの違い(幅・長さ・厚み)

無垢フローリングは、「幅が広い」「長さが長い」「厚みがある」ほど価格が高くなる傾向にあります。

• 厚みがある → 使用する木材の量が増えるためコストアップ
• 幅が広く、長さが長い → 木材の“使える部分”が限られるため、取り都合が悪くなり価格が上がる

つまり、「幅広」「長尺」になるほど、無駄を出さずに製品にできる木材が限られてくるため、結果的に価格も上がるというわけです。

e-KENZAIでも同じアカシア・オーク材で「サイズ違いのラインナップ」があり、価格にも差が出ています。見た目の迫力を重視するならワイドタイプ、価格を抑えたい方にはスタンダードサイズがおすすめです。

樹種名幅 90mm幅 120mm
アカシアVivid アカシア(UV)
3,780 円/m2
Vivid Wide アカシア(UV)
4,080 円/m2
オークVivid オーク(UV)
4,980 円/m2
Vivid Wide オーク(UV)
5,480 円/m2
2025年4月時点の価格(価格は変更になることがありますので、最新の価格はリンク先よりご確認ください)

◆ 仕上げの違い(塗装の種類)

無垢フローリングは、表面の仕上げ方法(塗装の種類)によっても価格が変わります。これは主に、「塗料の原価」と「製造工程の違い」によるものです。

✔ UVウレタン仕上げ
• 紫外線硬化剤を使って短時間で塗膜を硬化
• 工程を短縮できるため、コストも比較的安定
• 傷や汚れに強く、お手入れが簡単で人気

✔ オイル仕上げ
• 自然乾燥が必要で、スペースや時間がかかる
• 木の質感や香りをより感じられる仕上がり
• 工程に手間がかかるぶん、価格もやや高め

e-KENZAIでも、同じ樹種・サイズの商品でも仕上げの違いで価格差があります。

樹種名UVウレタン仕上げオイル仕上げ
アカシアVivid Wide アカシア(UV)
4,080 円/m2
Vivid Wide アカシア(オイル)
4,280 円/m2
オークVivid Wide オーク(UV)
5,480 円/m2
Vivid Wide オーク(オイル)
5,780 円/m2
2025年4月時点の価格(価格は変更になることがありますので、最新の価格はリンク先よりご確認ください)

3.無垢フローリングを選ぶときのポイント

無垢フローリングは、選び方ひとつで価格も雰囲気も大きく変わる素材です。ここまでご紹介してきた通り、樹種・グレード・サイズ・仕上げなど、選択肢は豊富。でも、だからこそ「自分に合った一枚はどれ?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?

そこで最後に、無垢フローリングを選ぶときに意識したいポイントを、いくつかご紹介します。

① 「高グレード=正解」ではない

節の少ない高グレード材は、たしかに美しく、価格も高くなります。でも、「節がある=劣っている」わけではありません。節や色ムラには天然木ならではの個性や味わいがあり、ナチュラルで温かみのある空間をつくるのにぴったりです。

子育て世代やナチュラル派の方には、あえて節ありグレードを選ぶ方も多いです。

無垢フローリング_施工例

② 見た目だけでなく「場所・用途」も意識して

リビングや寝室など、人が長く過ごす場所には、肌ざわりの良い針葉樹やオイル仕上げが人気です。逆に、ダイニングなど汚れやすい場所には、お手入れがしやすいUVウレタン仕上げの広葉樹が選ばれることもあります。

「どの部屋に敷くのか?」をイメージしながら選ぶと、自然と選択肢が絞れてきます。

無垢フローリング_オーク

③ ライフスタイルや将来のことも考えて

たとえば…

• 小さなお子さんやペットがいる → 節あり・色ムラありのほうが傷や汚れが目立ちにくい
• 自分でメンテナンスも楽しみたい → 無塗装 or オイル仕上げが◎
• お掃除をラクにしたい → ウレタン塗装が便利

“今の暮らし”だけでなく、“これからの暮らし”にも合うか?という視点も大事です。

④ 迷ったら「サンプル請求」がおすすめ!

カタログや画面上だけでは分からない、色味や質感、踏み心地の違い。最終的には「実物に触れてみる」ことが、後悔しないフローリング選びの一番の近道です。

無垢フローリングサンプル請求バナー

4.まとめ|“選び方”で無垢フローリングはもっと身近に

無垢フローリングは、天然木の豊かな質感や経年美を楽しめる、魅力たっぷりの床材です。一方で「高そう」「選び方が難しそう」と感じてしまう方も多いかもしれません。

でも実際には、価格は「樹種」「グレード」「商品規格」などの組み合わせによって大きく変わるため、選び方次第で手の届きやすい価格帯の製品もたくさん存在します。

• 見た目の好みや空間の雰囲気
• 暮らし方やお手入れのしやすさ
• そしてご予算に合うかどうか

こうしたバランスを考えながら、“自分たちらしい無垢フローリング”を選んでいくことが大切です。

まずは、見て・触れて、実感してみませんか?

e-KENZAIでは、すべての無垢フローリングに「無料サンプル」をご用意しています。気になる樹種や仕上げを、ぜひご自宅で比べてみてください。

また、ショールームでのご案内も可能です。実物を見ながら、スタッフが丁寧にご説明いたします。

無垢フローリングは、もっと身近に、もっと自由に選べる時代です。あなたの暮らしにぴったりの一枚を、e-KENZAIと一緒に見つけてみませんか?

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