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無垢フローリング〜木を使った楽器〜

2022-06-25

無垢フローリングのおうちって憧れますよね。

本物を使った味わいは、普通のフローリングでは出せないものがあります。木のぬくもりの良さはなんとなくわかるけれど、木材の魅力をもっと身近なところから感じていただきたい - そんな思いから、今回は「木を使った楽器の紹介」という観点でお話していきたいと思います。

 

実は○○だった!リコーダーの素材って?

小学校の音楽の授業で必ず触れる、リコーダー。

リコーダーはどんな素材で作られているか考えたことはありますか?皆さんが吹いてきた、白と黒のツートンカラーが印象的なあのリコーダーは、樹脂製のものです。

実は、本来リコーダーは木製なのです。

主に学校の教材用として、樹脂リコーダーが作られるようになりました。価格が手ごろで壊れにくく、音や吹き心地が安定しているため、子どもが扱うのにぴったりだったためです。

リコーダーに使われている木材ってどんなもの?

リコーダーに使われる木材には、様々なものがあります。ただ見た目の色が違うだけではありません。使われている木材によって、吹き心地や音色も変わります。面白いですね。

そして、木材は天然のものであるが故に、材質が同じでも、産地や伐採した時期、乾燥具合や加工の方法で個性が生まれます。そこに木製リコーダーの魅力を感じる方も多いのです。

では、代表的な木材のリコーダーの音色を紹介します。

【ボックスウッド(ツゲ)】
昔から人気があるボックスウッド製のリコーダーは、ソロからアンサンブルまで、どんな場面でも、そのつややかでのびのある音色が引き立ちます。木製リコーダーの中でも高級品の部類に入ります。

【メイプル、ペアー、チェリー】
メイプル、ペアー、チェリーといった淡い色の比較的柔らかい木材は、軽く息を入れただけで鳴りやすく、他の楽器の音色とも溶け込みやすいので、初心者の方やアンサンブルでの使用に向いています。

【パリサンダーやローズウッド、グラナディラ】
パリサンダーやローズウッド、グラナディラなど、濃い色の硬い木材は、息がたっぷりと入り、音量が出るので音が遠くまで飛びます。アンサンブルよりはソロ向きの楽器です。

柔らかい木材は音が小さく音が柔らかい。硬い木材は音量が大きく音が硬め。素材の特徴がそのまま音にも表れるわけです。なんといっても、木のようにぬくもりのある豊かな音色は、樹脂製のリコーダーではそうそう出せるものではありません。

魅惑の木材 グラナディラ

クラリネットも、木を使って作られた楽器です。クラリネットに使われている木材は、どんなものなのでしょうか?

正解は、世界一硬い木材と言われているグラナディラ(アフリカン・ブラックウッド)。

余裕で水に沈みます。手に取った感じも、非常に重厚です。塗装ではない、天然のブラックカラー。とてもかっこいいですね。色の黒い木材に「黒檀」がありますが、全くの別物です。音の響きが良いことから、オーボエやクラリネットなどの木管楽器や、バグパイプに使われています。

今、グラナディラの木の過度の伐採が、ケニアで深刻な状況にあります。成熟するのに60年以上かかる木にもかかわらず、伐採のスピードが早すぎるためと言われています。

そんな中、グラナディラ以外の別の木材でクラリネットを製作しようとするメーカーも出てきています。

新時代を築く?!新たな木材の開拓

2020年に、ツゲ(ボックスウッド)製のクラリネットが販売されました。先程、木製リコーダーにも使われる素材であると紹介しましたが、ツゲ製のクラリネットも存在します。

ツゲはグラナディラのように非常に硬い木で、漢字で「黄楊」と書く通り、黄色い表面が特徴的な木材です。グラナディラ製の黒いクラリネットとはだいぶ見た目が違います。木の表面が非常にきめ細かく、塗装がなくてもとても肌触りが良いという特徴があります。

音色も異なり、グラナディラ製クラリネットよりも、軽くソフトで丸みを帯びた音がします。ツゲは、身近なところでは、印鑑や、将棋の駒、櫛などに使われています。また、手で使い込むほどに艶と味が出る木材なので、櫛は使えば使うほどに新品にはない味がでます。

もう一種類の新素材のクラリネットは、2021年に85本限定で販売され、即完売した、モパネ材で作られたクラリネットです。赤茶色の色が、アンティーク調でとても素敵です。

モパネ製のクラリネットは、グラナディラとボックスウッドの中間に値するイメージです。明るい、柔らかい、優しい、あたたかい音がします。モパネはかなり油っぽいため、割れ目や揺れはほとんどありません。

モパネ材はその硬さのために加工が困難ですが、シロアリに耐性があるため、昔から家や柵の建設、枕木などとして使用されてきました。豊かな赤みがかった色は、フローリングでも人気があります。モパネはランプや彫刻の土台、庭の置物など、重くて装飾的な木材としても人気が高まっています。

グラナディラが年々少なくなる中、モパネは資源としては十分あるようです。資源が枯渇してきたグラナディラに代わって、そのうちクラリネットの代表的な素材になるかもしれません。モパネ材のクラリネットが有名奏者に使われ、グラナディラとは異なる魅力が認められるようになれば、モパネ材クラリネットの普及が進んでいくでしょう。

まとめ

木は生きているが故に、品種によっては絶えてしまう危うさを持っています。だからこそ、今ある木材は尊いものであり、大切に使いたいですよね。

なぜ、木材にはぬくもりを感じるのか。木管楽器の音があたたかいのか。おそらく、製品として手元に来るまでに、木として「生きて」いた頃の個性や歴史が、手のひらを通して、奏者の吹く息を通して、我々に伝わるからではないでしょうか。

木として存在していた頃と形は変わっても、無垢材の製品は今も尚「生きて」います。時間の経過とともに変化していく無垢材。だからこそ、慈しみの気持ち、我が子のような愛しい気持ちが自然と生まれてくるのです。あなたも、家族と一緒に成長していく無垢フローリングのおうちに住みたくなってきませんか?

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