無垢フローリングでこたつは使える?失敗しないための完全ガイド

みなさま、こんにちは。
冬が近づくころ、毎年のようにいただくご相談があります。
(ほんとはもっと早くこのコラムをアップしないといけなかったのに、遅くなってすみません。。。)
「無垢フローリングの上で、こたつは使えますか?」
大切に選んだ無垢の床。
できるだけきれいに、できるだけ長く使いたいからこそ、不安になりますよね。
インターネットでは
「無垢×こたつはNG」
「割れる」
「隙間が広がる」
といった言葉も見かけます。
しかし、私たちは少し違うお答えをしています。
結論:使えます。ただし、少しだけ配慮を。
無垢フローリングだからといって、こたつが絶対に使えないわけではありません。
実際に、
毎年こたつを使いながら問題なく過ごされているご家庭も多くいらっしゃいます。
ただし、
無垢フローリングは自然素材です。
周囲の湿度や温度に影響を受けながら、目に見えないレベルで日々わずかに伸び縮みしています。
この“呼吸”のような動きがあるからこそ、
肌触りの良さや調湿作用といった魅力が生まれます。
しかし、
その特性を理解せずに極端な環境にさらしてしまうと、
隙間や割れにつながる可能性があります。
なぜ「こたつ」は影響が出やすいのか
理由はとてもシンプルです。
① 熱が一点に集中する
② その部分だけ乾燥しやすい
③ 同じ場所に体重がかかり続ける
この3つが同時に起こるからです。
特に冬場は、エアコンや暖房の影響で
室内湿度が30%前後まで下がることも珍しくありません。
そこにこたつの熱が加わると、
床の一部分だけがさらに乾燥しやすい状態になります。
木材は内部に含まれる水分量によって
寸法がわずかに変化します。
急激に乾燥すると、その部分だけ収縮し、
隙間や表面の軽微な割れとして現れることがあります。
これまで多くの無垢フローリングを見てきましたが、
こたつが原因で大きなトラブルになるケースは、実はそれほど多くありません。
ご相談をいただくケースの多くは、
● 室内湿度が25%前後まで下がっていた
● 高温設定のまま長時間使用していた
● 断熱対策をしていなかった
といった条件が重なっていた場合です。
つまり、
こたつそのものが悪いというよりも、
「環境の重なり」が影響することが多いのです。

無理なくできる対策
ここからは、私たちが普段お伝えしている内容です。
すべてを完璧に守る必要はありません。
できる範囲で取り入れていただくだけでも十分です。
1. 断熱シートを1枚挟む
こたつを直接無垢フローリングに置くのは避けましょう。
断熱シートやラグを1枚挟むだけでも、
熱の伝わり方は大きく変わります。
床への負担をやわらげる、
いわば“緩衝材”のような役割です。
特別な商品でなくても構いません。
「直接当てない」という意識が大切です。
厚みがあり、こたつの熱をやわらかく遮ってくれます。
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2. 温度は“じんわり”を意識する
常に高温設定にする必要はありません。
こたつは構造上、弱〜中設定でも内部は十分暖かくなります。
「少し物足りないかな?」
くらいの設定が、実は床にも体にもやさしい使い方です。
3. 湿度を少し気にする
理想は40〜60%です。
湿度が30%を下回る状態が長く続くと、
無垢材は収縮しやすくなります。
加湿器を使ったり、
洗濯物を室内干しするなど、
無理のない方法で湿度を保つことは、
床だけでなく喉や肌にもやさしい環境づくりにつながります。

【湿度計イメージ】
4. できるときに少し動かす
理想を言えば、
こたつの位置を時々変えられると安心です。
とはいえ、
家具や配線もあり、
現実的にはなかなか難しいですよね。
大掃除や模様替え、春に片付ける前など、
節目で少し動かせれば十分です。
5. 神経質になりすぎないこと
無垢フローリングは、
決して“神経質に扱わなければならない床”ではありません。
多少の隙間や表情の変化は、自然素材ならではの一面です。
それは劣化というよりも、環境に応じて呼吸している証でもあります。
私たちは、無垢の床を「完璧な状態を保ち続けるもの」ではなく、
「暮らしの中で少しずつ育っていくもの」だと考えています。
6. いっそのこと、ラグを敷きっぱなしにする
e-KENZAIスタッフ間ではこんな意見もありました。
「こたつを使うなら、
こたつを使わない時期もその部分にラグをひいて
隙間が空いた部分を隠せばいいんじゃない?」と。
たしかに。
こたつを出す場所って、
ほぼソファーの近くとかテレビの前なので、
夏場でも床でゴロゴロしたい場所。
ラグがあっても邪魔では無い場所ですし、
お気に入りのラグでインテリアのアクセントにしても良いですよね。
よくあるご質問

Q. 無垢フローリングはこたつで割れますか?
環境や使い方によっては可能性はあります。
特に極端な乾燥と高温が重なるとリスクは高まります。
ただし、湿度管理と断熱対策をしていれば、過度に心配する必要はありません。
Q. 一冬使ったら隙間は戻りますか?
軽微なものであれば、湿度が回復する季節に目立たなくなることもあります。
ただし、大きな割れや変形は完全には戻らない場合もあります。
Q. うっかり直置きしてしまった場合はどうすればいいですか?
すぐに大きな問題になることはほとんどありません。
まずは断熱対策を行い、室内湿度を整えてください。
急激な乾燥が続かないようにすることが大切です。
Q. 樹種によって違いはありますか?
あります。杉やパインなどは動きやすく、オークやナラなどは比較的安定しています。
Q. 無垢フローリングは扱いが難しいですか?
いいえ。少しだけ特性を理解していただければ、決して難しい素材ではありません。
まとめ
無垢フローリングとこたつは両立できます。
● 熱を直接当てすぎない
● 乾燥させすぎない
● 同じ場所に負担をかけ続けない
この3つを、なんとなく意識すること。
それだけで、床は十分きれいに保てます。
私たちは、無垢フローリングを「売るもの」ではなく、
これから何十年も暮らしを支える素材だと考えています。
だからこそ、良いことも注意点も正直にお伝えしています。
無垢の床は、完璧に管理するものではなく、
暮らしとともに育っていく素材です。
その変化も含めて、安心して楽しんでいただけたらうれしく思います。
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