無垢フローリングを選ぶとき、木の質感や色味に惹かれてしまいますよね。でも実は“壁紙との相性”も大切なポイントです。せっかくお気に入りの無垢フローリングを見つけても壁紙が合わなければ、なんだかイメージと違う空間になってしまうことも…。
特に「床」と「壁」は、お部屋の中でも大きな面積を占める要素。だからこそこの2つのバランスが、空間全体の雰囲気を左右します。
そこで、無垢フローリングにぴったり合う壁紙を選ぶためのコツを2つご紹介します。
①まずはどんなイメージにしたいか決める
無垢フローリングに合う壁材を選ぶ際に大切なのは、最初にどんなイメージやテイストのお部屋にしたいかを決めておくことです。
たとえば「グレー壁を合わせたい」と思っていても、そのグレーの色味や質感、無垢フローリングの樹種によって、ナチュラルに仕上がるのかモダンでスタイリッシュになるのか大きく印象が変わりますよね。
お部屋のイメージをあらかじめざっくり決めておくことで、壁材選びに迷わず理想の空間をつくりやすくなります。素材や色、質感もスムーズに選べるようになりますよ!
②無垢フローリングとの相性で選ぶ
無垢フローリング材が決まったら次に重要なのは壁材との相性です。さまざまな壁材がある中で、それぞれの色合いや質感が無垢フローリングとどのように調和するのかをチェックすることが大切です。
たとえばシンプルな“グレー壁”を選ぶ場合でも、色味のトーンや質感によって空間全体の印象は大きく変わります。色だけでなく、質感や光沢感もきちんと確認することで完成度の高い空間に仕上がります。
さらにはマットなグレーと少し光沢のあるグレーでは、それぞれ相性の良い木材が異なることもあります。ただ、写真だけではなかなかその違いがイメージしにくいですよね……。
そこで今回は、実際にグレーの壁紙をサンプルとして取り寄せ、無垢フローリングとの組み合わせを検証してみました。
グレーといっても色味や質感のバリエーションは豊富なので、実際に見て比べてみるとそれぞれどんな印象に仕上がるのかがよりイメージしやすくなります。その結果は、後ほどご紹介します!
あえて白以外の選択!無垢フローリングとグレー壁の魅力
そもそもグレー壁にはどんな魅力があるでしょうか?
①お洒落で落ち着いた雰囲気が魅力
②一味違う!オリジナリティのある空間
壁や床はお部屋の中でも広い面積を占めるため、空間全体の印象を大きく左右します。だからこそ、ほんの少しの色選びでも雰囲気がぐっと変わります。
例えば、壁の一面だけをグレーにすることでお部屋にほどよいアクセントが生まれてどこか特別な空気感に。全体をグレーにするのはちょっと勇気がいる…という方でも、一部に取り入れるだけなら挑戦しやすく、空間にオリジナリティをプラスできます!
暗くなりすぎるのが心配な方にもおすすめの取り入れ方です。
③汚れが目立ちにくいのも嬉しいポイント
グレーの壁には、実は見た目だけでなく実用的なメリットもあります。そのひとつが、汚れが目立ちにくいことです。
意外と壁は手が触れたり、家具が擦れたりして汚れやすい場所です。でも白壁だとちょっとした汚れでも目立ってしまいがちですよね。その点、グレーは汚れが目立ちにくく、お手入れのストレスも軽減されます。
とくに少しムラのあるようなナチュラルな質感のものを選べば、さらに目立ちにくくなります。見た目もお洒落で使いやすさもばっちりなグレー壁!取り入れるだけでグッと快適なお部屋に近づきます。
グレー壁の注意点もチェックしておきましょう
おしゃれで落ち着いた雰囲気を演出してくれるグレー壁ですが、取り入れる際に気をつけておきたいポイントもあります。
お部屋が暗く見えやすいことも
特に心配されるのが「お部屋が暗く感じてしまうのでは?」という点です。
たしかにトーンがあまりにも暗いと、空間全体が重たく感じてしまうこともあります。
そういった不安がある場合は、明るめのグレーを選ぶのがおすすめです。また壁全体ではなく一面だけにグレーを取り入れるのも効果的です。アクセントウォールとして使えば、印象的でありながらも暗くなりすぎません。
さらに、無垢フローリングを明るめの樹種にしたり、家具やファブリックで抜け感をつくることで、お部屋全体のバランスが整いやすくなります。全体のトーンを意識しながらグレーを上手に取り入れてみてください!
床との組み合わせにも注意を
グレー壁を取り入れる際は、壁材と床材の組み合わせがとても大切です。施工写真などを参考に検討される方も多いと思いますが、意外とグレー壁はバリエーションが豊富で、色味や質感によって印象が大きく変わります。そのため、写真だけではなかなかイメージしづらいこともあります。
そんな時におすすめなのが、サンプルを使って実際に比較してみることです。グレー壁のトーンや質感、そして無垢フローリングの樹種との相性をじっくりと見比べることで、理想の空間がより具体的にイメージしやすくなります。
次の章では、実際にいくつかの組み合わせを試してみたので、ぜひ参考にしてみてください!
無垢フローリングとグレー壁の組み合わせ術
無垢フローリングとグレーの壁は、実はとても相性が良い組み合わせです。ただ、ひとくちに「無垢フローリング」と言っても、オークやアカシアなど樹種によって木目や色味に個性があります。「グレー壁」にも明るめから暗めまでさまざまなトーンがあります。組み合わせの違いで、空間の印象は大きく変わってきます。
そこで今回は、グレー壁を「明るめ」「中間」「暗め」の3つのトーンに分けてそれぞれに合う無垢フローリングの組み合わせを実際に試してみました。グレーの壁の色味や質感によって、どんな無垢フローリングを選ぶとより素敵に見えるのか、ご紹介していきます。
①明るめトーンのグレー×オークでナチュラルに!
最初にご紹介するのは、明るめのグレーとオークの組み合わせです。
明るいグレーは柔らかな印象を与え、部屋全体を広く、明るく感じさせてくれます。無垢フローリングのオークは、木の節や色ムラがほどよくあり、ナチュラルでありながらも温かみを感じる風合いが魅力です。そんな明るいグレーの壁とオーク材が合わさることで、落ち着きのあるやさしい空間に、温かさと心地よさが自然と広がります。
グレーとオークの相性は抜群。グレーのもつやわらかなトーンと、オークのナチュラルな木目がバランスよく調和します。無垢フローリングならではの自然な質感が引き立ち、自然光を浴びることでさらに美しく映えるのもポイントです。
居心地のよさとぬくもりを感じられる、まさにナチュラルなお部屋づくりにぴったりの組み合わせです!
② ミドルトーンのグレー×西南サクラ(グリジオ)で、品よく落ち着いた空間に
次にご紹介するのは、ミドルトーンのグレーと西南サクラ(グリジオ)の組み合わせです。
ミドルトーンのグレーは、明るすぎず暗すぎない絶妙なトーンで、空間をやわらかく整えてくれる色味。シンプルだけどどこか奥行きを感じるこのグレーに、西南サクラ(グリジオ)の上品な色合いがしっとりと馴染みます。グリジオは、ほんのりグリーンがかったグレー系の床材で、さりげない表情があり、シンプルな中にも美しさが漂うのが魅力です。
グレーの壁とグレートーンの無垢フローリングが自然に溶け合うことで、空間全体に落ち着いた統一感が生まれます。ただし、無垢材ならではのやわらかな質感があるので、冷たくなりすぎず、ほどよい温かみも感じられるのがポイント。
ナチュラルやカジュアルとはひと味違う、すっきりと洗練された中に品のある落ち着きが漂う仕上がり。
シンプルな空間が好きだけど、無機質にはしたくない…そんな方にぴったりの組み合わせです。
③ 暗めグレー×アカシアでモダンに
最後にご紹介するのは、暗めのグレーとアカシアを組み合わせた、モダンなスタイルです。
空間をぐっと引き締めてくれる暗めのグレーは、少しコンクリートのような質感やトーンを選ぶと、インダストリアルな雰囲気が漂います。そこに合わせるアカシアは、濃淡のはっきりとした色合いと、力強い木目が特徴の樹種。ラフで素材感のある印象をプラスしてくれるので、無機質になりがちなグレーの壁にもあたたかみが生まれ、程よく引き締まった空間になります。
この組み合わせは、シンプルすぎない、ちょっと大人っぽくてクールな空間をつくりたい方にぴったり!インダストリアルな雰囲気を取り入れながらも、モダンで洗練された印象に仕上がるのが魅力です。無垢フローリングの自然なぬくもりも感じられる、バランスのとれたスタイルです。
最後に
いかがでしたか?
グレーの壁と無垢フローリングの組み合わせ、意外と奥深くておもしろいですよね。気になった方は、まずはお好みの無垢フローリングを選んで、サンプルを使って壁との相性をチェックしてみるのがおすすめです。実際に組み合わせてみると、イメージがより深まると思います。
それでも、イメージが湧きづらい場合は、無印良品さんの事例紹介ページなんかも役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
このコラムで紹介した壁紙サンプルとフローリングの相性を実際に見てみたい方は是非ショールームにお越しください。