子育て家庭には無垢フローリングや無垢の家具がおすすめ!理由を徹底解説
子育て家庭にとって、自然素材の無垢フローリングは子どもにとっても良さようというイメージがありますよね。反面、「普通のフローリングと何が違うの?」「自然素材の良さをもっと知りたい」という考えをお持ちの方もいらっしゃると思います。そんな皆様に、子育て家庭に無垢フローリングや無垢材の家具がピッタリである理由を解説していきます。
目次
無垢フローリングと複合フローリングの違い
一般的なフローリングは「複合フローリング」といわれ、何枚もの薄い木の板を接着剤で貼り付けて作ったものです。無垢フローリングは言わずもがな、天然木100%の一枚の木材でできています。
無垢材は傷やへこみがつきやすい?!
お子様がおもちゃを落としてしまうなど、傷やへこみのご心配があるかもしれません。小さなものなら木の吸湿性によって、時間経過で目立たなくなります。もし深い傷がついた場合は、布を敷いてアイロンをしたり、削ったりすることで対処できます。大人だってものを落とすことはありますから、ぜひ、ドンと構えてみてください。少々の傷というデメリットよりも、無垢材の気持ちよさというメリットの方が遥かに上回りますよ。
成長を刻み込む無垢フローリング
複合フローリングが経年劣化していくのと対照的に、味のある風合いになっていくのが無垢材の特徴です。
定期的にお手入れをすることで、深みのある色味に変化していきます。お子様と一緒にお手入れするのも楽しそうですね。
10年、20年でさらに趣が感じられる空間へ、お子様と共に成長していく魅力があります。
子どもの安全のために自然素材を取り入れよう
① シックハウス症候群とは
「シックハウス症候群」という言葉を聞いたことがあるかと思います。室内の汚染された空気を吸うことで、アレルギーのような体調不良を引き起こすことです。
室内の空気が汚れてしまう原因として、ダニアレルゲン、ハウスダスト、カビ、細菌、住宅の建材に使われている化学物質などが考えられています。
建材に使われている化学物質について
複合フローリングで使われている接着剤には、シックハウス症候群の原因となる化学物質の一つ「ホルムアルデヒド」が含まれています。
フローリングなどの建材は、ホルムアルデヒドの放散量が少ない順に、F☆☆☆☆(フォースター)、F☆☆☆(ススリースター)…と等級付けられています。
無垢フローリングの等級は?
F☆☆☆☆、F☆☆☆等の等級以外に、「告示対象外」というものも存在します。ホルムアルデヒドの放散がほとんど認められない建材のことです。
無垢フローリングはこの「告示対象外」の建材に含まれています。
「費用を抑えたい」という理由から、安い材料を選びたくなってしまうかもしれませんが、お子様の安全のためにも、ホルムアルデヒドの放散がほとんど認められない無垢フローリングは非常におすすめです。
② カラーボックスは安価だけれど•••
カラーボックス、お子様の本棚やおもちゃ収納に使われている方も多いのではないでしょうか。お値段もお手頃で、手に取りやすいですよね。
なぜ、こんなに安いのでしょうか。組み立て式であるところも大きいのですが、どんな素材で作られているのか気になりませんか?
代表的なものに、プリント紙化粧繊維板があります。繊維板(ファイバーボード…木材チップを繊維まで細分化し、それを圧縮して接着剤で固めたもの)にプリント紙を貼って化粧仕上げしたものです。
カラーボックスなどの組み立て家具は、ほとんどがMDFというファイバーボードで作られています。原料の木材チップに廃材や低質木材が利用される、エコな製品です。原材料が非常に安価ですので、製品としても比較的安価です。
しかし、注意点がいくつかあるため、ご紹介します。
MDF材は湿気に弱い
結露が起こるような場所で使用するのは避けた方が無難です。よくあるのが「カラーボックスの裏側がカビてしまった…。」という事例。
カビが、シックハウス症候群の原因の1つであることはお話ししましたね。
現代の高気密な家では、こまめに換気をしていないと、カビの胞子が飛散した状態のままいつまでもとどまってしまい、室内の空気環境がどんどんと悪くなってしまいます。
カラーボックスの裏側に生えてしまったカビに気づかず、お子様が知らぬ間にカビの胞子を吸い込んでしまい、体調不良に陥ってしまう、ということが起こりうるのです。
ホルムアルデヒドが含まれている
MDFは製造する過程で、大量の接着剤が使われます。MDFの原料の繊維材は、ほぼ粉状のものです。それが硬い板になるわけですから、どれだけ接着剤が使われるか想像がつくかと思います。MDF材も、ホルムアルデヒドの放散量による等級付けが行われています。
F☆☆☆または、F☆☆は、ホルムアルデヒドの発散がありますので、使用にあたっては換気などに気を使った方がよいでしょう。安価な製品は、F☆☆☆ランク以下になることが大半です。
衣類、おもちゃ、ランドセルなど、散らかりがちな子ども部屋。収納するものが多いため、安価なカラーボックスを使いたくなります。
しかし、お子様の安全を考えるとしたら、「告示対象外」である無垢材で作られた家具が信頼できますね。無垢フローリングとの相性もバッチリです。
新築する際に、家具の買い替えをご検討の場合は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これから無垢材の床を採用するか悩んでいる方には、あまり傷や汚れの事で神経質にならずに、「ぬくもりのある気持ちのいい床にしたい」「メンテナンスして経年変化を楽しみたい」「子どものために安心な材質を選びたい」という気持ちが少しでもあるなら、ぜひ思い切って採用してみていただきたいと思います。
後悔はしないはずです!
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