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「無垢フローリング」を採用して床暖房いらず~自宅の省エネに!

2022-06-03

「無垢フローリング」には様々な種類がありますが、それぞれの特徴を捉え上手に利用することにより、特に冬場において省エネ効果が得られることをご存じでしょうか。

今回は「無垢フローリング」を使用した冬場の省エネ対策について解説していきます。

 

冬の寒さを感じる要因

冬場の暖房に使用する電気・ガス・灯油などのエネルギー代は、家計に大きな負担となります。体感的な寒さを軽減して、少しでもエネルギー消費量を抑えたいものです。

室内において寒さを感じる要因は、大きく分けて次の3つです。

低気温

室内の空気の温度(気温)が体温より低ければ、単純に「寒い」という状態になります。冬場の外気温と室温が同じであれば、暖房に掛かるエネルギーは膨大なものになります。

住宅は雨風をしのぐだけのものではありません。外気温の影響を受けづらく、かつ室内の発生熱を外部に逃がさない「断熱性能」が求められます。

冷輻射(れいふくしゃ)

いわゆる「底冷えがする」状態のことを言います。空気による熱の伝達ではなく、遠赤外線等の電磁波により熱は温かい質から冷たい物質へ移動します。

周囲が冷たいコンクリートの壁などに囲われていると、輻射により体温が奪われ寒さを感じる要因となります。赤外線ストーブや薪ストーブなど、温風を作り出さずとも身体を温めてくれる暖房器具は遠赤外線の温輻射の効果を利用したものです。

熱伝導

熱伝導は、接触した物質間での熱の移動のことを言います。人間の身体が体温より冷たいものに触れると「ヒヤッと」する感覚のことです。

冬場に身体に接触する衣服や物は、熱伝導しにくいものが求められます。その熱の伝わりやすさを示す指標が「熱伝導率」であり、この数値が小さいほど熱を伝えにくい、ということになります。

木材は天然の断熱材

天然木材には寒さをやわらげるために必要な、高い断熱性能と低い熱伝導率を合わせ持つ特徴があります。その理由と特性を見ていきましょう。

高い断熱性能

発泡スチロールや綿のクッションが温かく感じるように、空気を多く抱え込んだ物質は非常に断熱効果が優れていると言えます。

窓の二重ガラス(ペアガラス)が断熱性に優れているのも、ガラスとガラスの間に空気を挟み込んでいるからです。乾燥した無垢の木材は、木細胞が気泡を抱え込んだ構造をしており、いわば天然の断熱材と言えます

低い熱伝導率

天然木材の熱伝導率は0.12(W/mK)であり、鉄の400分の1以下です。その他の物質と比較してみると下記のようになり、特に無垢フローリングで使用されている「天然木材」は非常に優れた性能を持つことが分かります。

 

材料 熱伝導率(W/mK)
 天然木材  0.12
 合板  0.16
 プラスチック  0.12~0.5程度(種類による)
 ガラス  1
 コンクリート  1.6
 鉄  55
 アルミ  210

表面の凹凸による接触面の少なさ

木材の表面には微妙な凹凸があります。この凹凸があることにより接触面の面積が少なくなり、熱伝導しにくいという利点があります。コンクリートや工業製品のような平滑な面には無い特徴です。

「無垢フローリング」は天然木の質感を生かした表面仕上げをしており、薄い板を合板に貼り付けてコーティング塗装した平滑な「合板フローリング」では得られない、肌触りの良さと熱の奪われにくさの特性を持っています。

無垢フローリングの種類

針葉樹と広葉樹

「無垢フローリング」に加工される木材は、大まかに「針葉樹」と「広葉樹」に分かれます。針葉樹はマツ(パイン)やスギ(シダー)、ヒノキ(スプルス)等の細長く固い葉をつける樹木のことです。

それに対し広葉樹はバーチやアッシュ、ウォルナット等の広く平らな葉をつける樹木です。個々の樹種により特徴は違いますが、一般的な傾向を下記に挙げます。

 

項目 針葉樹 広葉樹
比重 軽い 重い
硬さ 柔らかい 硬い
代表的な樹種 杉、ヒノキ、パイン オーク、バーチ、アッシュ

適材適所の樹種選び

針葉樹は日本の気候に生育が適しており、古来より日本人の生活に欠かせないものです。伝統的な日本家屋では柱にスギやヒノキが使われてきました。

これらの樹は真っ直ぐに育ち、柱に必要な長さが取りやすく成長も早いため、高度成長期には住宅の大量供給に大きく貢献しました。

針葉樹は一般的に柔らかく軽いため、肌触りがとても良く温かみを感じる特徴がありますが、その反面傷が付きやすい性質があります。床材として利用する場合は、素足もしくは靴下での使用を推奨します。

広葉樹はカタカナの樹種名が多いことから分かるように、欧米で古くから利用されてきた材種で、多くが輸入木材となります。欧米は室内でも靴履きの文化ですので、その硬さから床材や家具材に利用されてきました。

無垢フローリングで床暖房いらず

足裏や体の接触面から熱が奪われない

「無垢フローリング」を住宅の床に使用すると、凹凸による接触面の少なさと低い熱伝導率のおかげで、歩行時の足裏や座ったときのお尻などから熱が奪われにくく、温かみを感じます。いわば天然の毛布やカーペットの役割を果たします。

冷輻射の軽減に

天然木材を室内に使用すると冷輻射により体温が奪われにくく、室温以上に温かさを感じます。使用する部位は床に限らず、壁や天井に貼ることも部屋のアクセントになりますのでおススメです。

無垢フローリングで床暖房いらず

住宅の暖房設備として「床暖房」は大変人気がありますが、合板フローリングのヒヤッとした質感を軽減し輻射熱で強制的に部屋を暖める、という側面があります。

「無垢フローリング」を使用することは、これらの合板フローリングの弱点をカバーすることになり、床暖房に近い効果が得られると言えます。

まとめ

ここまで「無垢フローリング」の熱伝導率の低さ、断熱性能の高さを利用して冬場の室内温熱環境を向上できる可能性を説明してきました。昨今ますます上昇する電気・ガス・灯油等の暖房エネルギーコストを出来るだけ抑えるために「無垢フローリング」を採用し、自宅の省エネにつなげましょう。

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