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無垢フローリングの「隙間」って知ってますか?

2019-01-31

よく、「無垢フローリングって隙間が開くんでしょ?」という質問を受けます。確かに隙間は開きますが、その理由やどの程度隙間が開くのか、また隙間とはどういうものなのか?を詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか?

そのような人向けに、今回は無垢フローリングの「隙間」について書きたいと思います。

YouTubeの動画でも解説しておりますので、こちらもあわせてご視聴ください↓↓↓

1.無垢フローリングの隙間が開く理由

そもそも、木は地中から水分を吸収し、隅々までその水分をいきわたらせることで、成長しています。その木を伐採した直後は非常に多くの水分を含んでいます。

その後、乾燥が始まり徐々に木の水分が抜けることで木は縮んでいきます。さらに人工乾燥を行い、「含水率」を12%程度にまで落とした状態で最終的なフローリングの形に加工します。

しかし、木材の含水率は加工後もそして、現場での施工後もゆっくりと下がり続けます。木材に含まれる水分が減るにつれてフローリングは縮み、さらに夏場の湿度の高い時期になると水分を含んで膨らんでしまいます。

こちらの画像は、(どちらもVivid Widwオーク、幅=120mm)

◆左側・・・最近事務所に届いたカットサンプル
◆右側・・・2年ほど前から弊社のショールームに展示しているフローリング

の比較画像です。。ノギスで計測してみると、2年間展示していたサンプルが119.2mmになっており、最近事務所に届いたサンプルは120.00mmでした。

つまり、2年間で0.8mm(0.67%)縮んだことになります。

この「縮み」が隙間の原因になります。この値は一律ではありません。使用状況や、樹種、サイズによって変わってきますのでご注意ください。

また、伸縮はパーセントです。このオークの場合だと0.67%なので、90mm幅のフローリングであれば、0.6mm縮んだということになり、150mm幅の場合だと1mmという事になり、幅の広いフローリングが最近は好まれますが、「隙間が開く大きさ」でいくと幅が広ければ広いほど隙間も大きくなりますので注意が必要になってきます。

2.隙間が開くとはどういうことなのか?

では、そもそも「隙間が開く」とはどういうことなのかを説明します。

無垢フローリングは、施工直後は1枚1枚がピタッとくっついています。しかし、施工後はフローリングの乾燥が進みフローリングが縮みます。このようにフローリング同士が離れてしい隙間ができてしまいます。百聞は一見に如かず。下の画像は弊社の事務所のフローリング(施工後3年半)の状態です。(※)オフィスなので平日の日中はずっとエアコンをつけっぱなし

画像を見ていただくと、はっきりと隙間が開いているのがわかると思います。

3.隙間のメリット・デメリット

隙間が開いてしまうデメリットとして

◆見た目が美しくない
◆ゴミが入ってしまう

等が挙げられます。

逆にメリットは、、、隙間が開いていいことはありませんが。。。

しかし、木材が伸縮するという事は、木材が空気中の水分を吸ったり吐いたりしている証拠です。逆にこの伸縮がない木材というのは、木材自身の「呼吸する」というメリットを消してしまっているということになります。

よく、木の呼吸を妨げない塗装がいいよ、と言いますがウレタン塗装でも木材が伸縮するということは、少なからず呼吸を行っている証拠です。

もし、ご自宅やショールームで隙間を見つけたら、年間通して観察してみてください。湿度によって変化しているのがわかると思います。そして、「この木はまだ生きてる」という事を実感しながら、木材と上手に付き合ってください。

4.隙間・・・どうすればいいのか・・・

私自身がお客様にご説明するとき、
「無垢フローリングの割れ・剥がれ・塗装の痛み・汚れ、これらは使い方によりますが丁寧に使っていただければ大丈夫です。もちろん、物を落とせば傷つくし、雨に濡れれれば染みになることもあります。しかし、どんなに丁寧に使ったとしても隙間は開きます」

といいます。

必ず隙間は開きます。年間通して湿度を一定に保つなんていることは無理ですしね。しかし、その隙間を最小限にするコツもありますので少しご紹介します。

①加工時
無垢フローリングの加工を行う際は、「含水率」の検査を徹底する。(含水率が高いまま加工を行うと加工後に寸法が狂ってくるため)。
表面と裏面に両方に塗装を行う(これは、裏表で水分の発散量が違ってくると反りの原因になるのと、水分の発散量を少しでも抑えるため)
この2点を行うことで、施工後の縮を抑える事が可能です。

②施工時
施工を行う際に隙間以上に気を付けなければいけないのが「突き上げ」です。これを防ぐために、施工時に隙間を開いて施工することがあります。この施工時にしっかりと現場の湿度を見極め、隙間をあけて施工するのか、隙間をあけずに施工するのかを判断し、さらにフローリングの梱包をあけて1週間程度現場の空気になじませた後施工を行うとその後の隙間を少なくすることができます。

③竣工後
冬場はなるべく加湿器を使い湿度を保つように心がけてください。最近の住宅は石油ストーブやガスコンロを使わなくなりました。石油やガスは燃焼時に空気中に水分を出しますのでそれだけでも湿度はあがりますが、暖房器具はエアコンのみ、コンロはIHとなると水分の発生源がなくなってしまうので、健康のためにも加湿器の使用をお勧めしております。また、エアコンの暖房の風が直接無垢フローリングに当たらないようにするのも隙間を防ぐコツです。

 

最後に、木材は伸縮します。この事を理解していただき、季節ごとに目に見えて動く建材を使った住宅で住むという事を楽しむのが一番だと思っています。それを無くそうとすると、プラスチックやビニールをふんだんに使った住宅になってしまいます。どちらがいいかというのは住まい手が選ぶことですが、弊社は自然の素材を使った長持ちする建材に囲まれた空間の方が安心して暮らせるという想いから無垢フローリングの販売をしています。

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